焼き物の講演会の後、講師の先生から「織部好み」について
お話しを聞くチャンスがあった。
これが自分の中で、思いもよらぬ展開に‥。

古田織部という名前は聞いた事があったけど、
焼き物に疎い私は、その風変わりな器を見て、
最初は「芸術的なデザイン?」かな~~??と。

でも、講師の先生が言われるには、
「欠けたり、余分な土が付いたりしたものも、
『けしき』として楽しめと織部は言っている。
  ほら『みんな ちがって みんないい』ですよ。」と。

ちょっとビックリした私は、
「そうか、自然の造作をそのまま楽しむのか~。
 織部、深いわ~~。」などと、のんきに聞いていた。

その時、先生が何気なく一言。
「ほら、この皿なんか、(焼いたときひびわれるように真ん中を)わざと押してあるんですよ。」

・・・「ワザトダッタンダ」と、頭がクラクラする私


更に織部は、ひび割れた水指し「破れ袋」を、
「これ以上の物はできない」と書いたという話を聞き、
「割れていても」「欠けていても」じゃない、
「割れているから」「欠けているから」素晴らしいと言っているんだ!と衝撃が。

その時、混乱した頭に浮かんできたのは、
「人も、こんな風に創られたのかもしれない‥。」という想い。
ひび割れて、欠けさせられて生まれてきた‥。

 
「もっと完璧でありたかった」という願いと裏腹に、
「そのままの あなたが すばらしい」と言われている。

 自尊感情とか、自己肯定感とか言われる、
これって
セラピーの基本だ~。
そっか、だから心屋先生も、
「根拠はいらない、私はスゴい!って言えばいい。」
と言われてたんだ。

偉い人は、みんな同じ事を言っている気がする‥。


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