- 1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉前編 (新潮文庫)/村上 春樹
- ¥620
- Amazon.co.jp
- 1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉後編 (新潮文庫)/村上 春樹
- ¥578
- Amazon.co.jp
BOOk2ではいろいろな事が明らかになります。
「さきがけ」のリーダーが語る「リトル・ピープル」の存在と
少女との性交の実態
1Q84の世界と青豆の必然性
「空気さなぎ」という本の内容
ふかえりと天吾の関係性
ドウタが生まれた時月は二つになる
天吾と青豆の中心にあるのは「愛」であること・・・
けれどどれだけ事実が詳細に、明らかになっても
さらに謎は深まるばかり。
ここで表現される限りでは「リトル・ピープル」には悪意を感じてしまうのですが
「リトル・ピープル」と世界の成り立ちにはどんな関係があるのでしょうか?
天吾と青豆はこの世界が天吾の書いた物語の中の世界だと自覚したようです。
けれどそこはどこまでも現実の世界で、
もとの1984年に戻る術はない。
1Q84の世界の事がわかればわかるほど、謎は深まり
1984年にも戻れないとなると行きつく先も見えません。
BOOk2の終わりでの青豆の状況からは
青豆と天吾の魂の絆の物語のラインからも外れてしまいそうな気配です。
Book3では新しい力を得た天吾が、何を見せてくれるんでしょうか?
ところで天吾には「書いたものを実現する力」があるようです。
「空気さなぎ」においての月の描写やさなぎの形態もさることながら
もともといい加減に書いた占いも「よく当たる」と評判でした。
ふかえりとの出会いから天吾の特殊性が始まったわけではないことがわかります。
この伏線も1Q84の謎解きにきっと使えることでしょう。
さてさて。次回はBOOK3ですね!