肉体も
技も
研ぎ澄まされて
一片の濁りもない演技は
達観の表れかと思われたけれども
身体の内部をえぐるようなその叫びは
未だ彼が修羅の道にあることを
示唆するように思えた
いったいどれほどの苦しみが
葛藤が
彼の内にあるのだろう?
猛る獣と
すべてを見透す老成と
静かに涙を流す少年とが
同時に見えたような気がした
最後に手袋を投げ上げたのは
苦しみの昇華への願いか
それとも…
叫びの意味も
投げ上げの意味も
本当のところは
彼にしか分からないけれど
あなたの思いが成就することを
遠くから願っています