青い薔薇に囲まれた
小さな場所
いつからここにいるのか
もう覚えていない…
唯一の話し相手は
僕とそっくりな顔の
彼
彼は
僕よりも少しだけ大人っぽく
自信に満ちた目をしている
この秘密の場所に
よこしまな思いを持つ者が迷い込み
僕をみて目の色を変えると
彼は冷たい目をしてぴしりと追い払う
彼はいつも
僕の盾になってくれるのだ
そのために自分が傷つくことなど
少しも厭わず…
「ごめんね…いつも君ばかり…」
「いいんだ…それが僕の役目だから
君が君でいる…その為に僕は
存在しているんだ」
繊細で
傷つきやすく
人を信じすぎる
君
無邪気で
柔らかなその心を守るためなら
僕は鬼にもなろう
君は青い薔薇
そして僕は
薔薇を守る棘
君と僕は
ふたりで一人
互いの手を
そっと合わせてみる
そう
まだしばらくは
このままで…
いつか僕がいなくても大丈夫になる
その日まで
