2月14日の夕方
ああ…
いまごろ会見でお話しされているんだろうな…と
ぼんやり思いながら
夕飯の準備をしていました
各局から生配信があるとは思いもよらず
この二年間でわたしの観戦勘(?)も
だいぶ鈍っているなあ…と後で反省しましたが
その時間なぜか指田さんの曲が聴きたくなって
適当に選んで聴いた『hello 』の歌詞が
不思議と今の羽生さんの状況にリンクしているように思えて
それから繰り返し聴いています
以下ブルーの斜体文字は
指田郁也さん作曲『hello 』の歌詞です
Hello あの日の僕 hello明日の僕
君は何を見てますか?
ねぇ、僕らが歩き出した日々に
理由ってあるのかな?
僕らがあの日見上げていた空は
どんな色だったっけかな?
試合が終わった直後は
こんなに真っ直ぐに自分の夢に向かって行く人の姿を見せて頂いたことに
一緒に夢を見させて頂けたことに
ただただ感謝の気持ちで一杯だったけれど
あの努力の天才であり
これまでその超人的な努力の結果
数々の偉業を成し遂げてきた彼が
「努力って報われないんだな…と思った」と
涙を浮かべて寂しそうに言うのを見て
言葉を失いました
かつてアドバイスを求めた後輩に
「努力はウソをつく。でも無駄にはならない」と
答えた彼が
「努力は無駄だった」などと言う日が来ようとは
そんなことない
そんなことないよ!と思いながらも
彼がそう感じてしまったのなら
周りがどう言おうと彼にとってはそれが真実であり
それはどれほどの苦しみを伴うものなのだろう
計り知れない…と胸が潰れる思いでした
だから14日の会見予定を知ったときも
正直言って
もうそっとしておいてあげてほしい…と
少し思っていました
けれども同時に
これまでもメディアの質問に対し答えることで
自分の考えを整理し
新たな気づきを得てきた羽生さんにとっては
良い機会なのかもしれない…とも思いました
結果は…
やはりというか
流石という感じでしたけれども
Hello あの日の僕 helloあの日の僕
何を信じて来れたかな?
Hello あの日の僕 helloあの日の空
僕が見えますか?
さよならとスタートの繰り返しで
僕は今どこへ向かってるんだろう?
壊れそうで千切れそうなこの心で
君を探して今を生きてる
Dear. あの日の小さな僕に会える日まで
以前より話の中にちょくちょく出てきていた
「9歳の俺」
8歳と言っていた時もあったような気もしますが
とにかくそのくらいの年齢の羽生結弦少年は
いつも羽生さんの中にいて
容赦なく本質をズバリとついてくる存在
その年齢にはきっと
明確な理由があるのだろうなと思っていました
挫折を知らず
忖度を知らず
全能感に満ちて
本能に忠実であること
それに加えて
羽生さんのジャンプが確立していく過程での
重要なターニングポイントである年齢だったのだ
ということが今回分かりました
「3回転アクセルを習得する過程で切り捨てた技術が
4回転アクセルを飛ぶために必要だった」
「そのことに最後の最後に気づいた」
「それを気づかせてくれたのが9歳の自分だった」
…もう最高にエモーショナルです
羽生結弦をもってその身を全て捧げ続けても
完成が極めて困難だった4A
それが
小さな頃の自分に本当の意味で「出会う」ことで
公式認定される域まで到達し得たなんて
ねぇ、未来の僕に訊きたい
僕は強くなれてますか?
新しい季節の淵で僕は大人になってく
Hello 明日の僕 hello 明日の僕
未来はどうですか?
Hello 明日の僕 hello 明日の空
君は元気ですか?
さよならはひとつじゃない
そのたびにまた僕は僕を探していくんだろう
儚い、くじけそうな僕の心で
少しくらい何か見つかるかな?
Dear. 明日を描いた僕に会える場所へ
4A公式認定を受けて
「やっとちょっと報われました」と
初めて嬉しそうな表情が見られて
少しほっとしました
会見の二日後からエキシビションの練習が始まり
16日の『オペラ座の怪人』を皮切りに
数々の過去プログラムを滑る姿が見られました
控えめにいって
毎日大興奮です
COC堕ちのわたしにとって
オペラ座は原点…
あの妖艶な顔撫でをまた見られる日が
来るなんて…
18日は9曲も。
最愛のホプレガ様…
なんて優しい表情
大人になったパガニーニちゃんが…!
まだ堕ちる前のダムパリも
今の羽生さんで演じて頂きたいと
密かに切望していましたし
バラ1様は変わらず高貴で優雅
ノッテステラータのディレイドアクセル
なんだかすごく高くなってません…?
力強さがさらに増し
変幻自在のSEIMEI ステップ
…etc. etc.
ずっと見ていたい
ホプレガ
パガニーニ
ダムパリ
新ロミジュリ
White Legend
Notte Stellata
僕が今までのスケート人生のなかで
落とし物してきたみたいな…ものを全部やろうと
今ならできるって思って
心の赴くままにスケートしました
(時おり天を見上げていたことについて)
何か落とし物ないかなって探しながら
あとは…
こんなことあったな
あんなことあったなとか
今本当に幸せだなとかって思いながら
何か…呟いてたかもしれないです
過去プログラムを滑り
その時々の自分と対話することで
少しでも傷が癒えていたらいいな…と
思います
Hello 昨日には戻れない
Hello だけど明日も分からない
誰も答えなんて知らない
Hello 君は君のままで
Hello 僕を待っていてよ
いつかそばに行くから
さよならとスタートの繰り返しで
僕は今どこへ向かってるんだろう?
壊れそうで千切れそうなこの心で
君を探して今を生きてる
Dear. あの日の小さな僕に
Dear. 明日を描いた僕に
会える日まで
こんなこと言われても
嬉しくないかもしれないけれど
今回こうした結果になったことで
羽生結弦のスケートそのものが
そしてその生き様が
世界中の多くの人の心を捉え動かす
特別な存在であることが
よりはっきりと浮き彫りになったと思います
もうそれは
点数とか順位を超越したところにあって
それはもちろん
これまで積み上げてきた実績の上に
成り立っているわけですけれども
「フィギュアスケート」という競技の枠内に
在る限り
「フィギュアスケートとは何か」という命題への
葛藤から逃れることはできないとは思いますが
多くの人が
「羽生結弦のスケートが観たい」と望むこと
「羽生結弦のスケートは唯一無二である」と
感じていること
それがもう答えなのではないかと思うのです
あなたが誇りを持ってやってきたことは
正しかった
それにそもそも9歳の結弦くんが
「羽生結弦のスケート」からブレることなど
けっして許してくれないですものね?
エキシビションは思いきり楽しんで
そしてゆっくり休んでください
次の「スタート」がどんな形であれ
あなたが幸せを感じられるものであれば
それでいいと
そう思っています
