花束

卒業・転勤のシーズンが近付いてきましたね。

昨日お電話で花束の注文を頂き、

どういった趣旨の花束かお伺いしたところ、

「担任の先生に渡そうと思って。」

とのこと。

卒業式にはちょっと早いな？と思ったけど、

リクエストのお色で花束を作って引取りを待っていたら、

若い女性2人が来店されました。

お会計をしながら、

「先生に渡すとの事でしたが、卒業式ですか･･･？」

と尋ねたら、

「自分達は1年生で、明日最後の授業なので、担任の先生に渡そうと思って。」

と答えてくれました。

すごく生徒さんから信頼されている先生なんだなぁと感心し、

きっと思いがけないプレゼントに、胸がいっぱいになるだろうなと、

そのシーンを想像しながら、私も幸せな気持ちにしてもらいました。

お花の仕事をしていて思いますが、

お花を贈るシーンは誰かの想いがそこにあって、

様々な人の人生の一部分を、少しの間だけ共有させていただき、

ドキドキしたり、嬉しくなったり、色んな感情を体験させて頂いています。

お花は必ず生活に必要なものではないし、

食事や遊びのように欠かせないものでもありませんが、

誰かが誰かにお花を贈る時は、

お花の裏に隠れた相手の気持ちを知り、

それは特別な思い出として記憶に残ります。

そんな仕事、すごく幸せじゃない？

と、改めてこの仕事を選んで良かったと思えます。

これからは別れと出会いのシーズンとなります。

卒業、転勤、入学、新生活･･･。

この春も、沢山のシーンに携われますように。

写真は、過去にお作りした花束。

お花の注文って難しいと思っていたりしますか？

お花をご用意する上で知りたいのは、

受け取る方がどんな方なのか、

どんなシーンで渡すお花なのか、

お好みの色や、その人に似合いそうな色や雰囲気など。

是非渡す方の事を頭に浮かべて、

フローリストにお話し下さい。

精一杯お手伝いさせて頂きます。

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