特別なストーリー 完結 3/3 | 銀座、自由が丘カフェ、サロンでプリザーブドフラワーレッスン フルール・エ・ミント Fleur et Menthe

銀座、自由が丘カフェ、サロンでプリザーブドフラワーレッスン フルール・エ・ミント Fleur et Menthe

自由が丘スクール フルール・エ・ミント
.



プリザーブドフラワーを学んで
上品にセンスアップしませんか?

ファッションセンスも上げて品のある〝凛”とした女性へ♪


こんばんは。

自由が丘カフェでフラワーレッスンを開催している

Emiです。




”何気ない日々も特別なストーリー”

読んでいただけているでしょうか?



まだ読んでいない、忘れてしまったというかたは

こちらからどうぞ。1/3

第二部はこちら2/3





では今日は最終回。3/3です。










レッスン当日

カオリさんをも待っていると、そこに現れたのは・・・



なんと、カオリさんとその婚約者の男性だったのだ。




実は、カオリさんから前日に

もしかしたら彼が来てくれるかもしれないが、

仕事が忙しいので確実ではないとメールが入っていた。




「えみさんですか?」

「はい!フルール・エ・ミントのえみです。

 カオリさんですか?お会いできてうれしいです。


 そして旦那様もお忙しい中ご一緒にご参加頂き

 ありがとうございます。」




そう挨拶をすると

エメラルドグリーンのカフェの扉を開け、

皆少し緊張した様子で順番に中へと入った。





窓際の席に着くと、私は早速レッスン用の材料を

二人の前に丁寧に並べていった。




順番に道具と材料の名前や全体の流れを簡単に説明していく。

二人はその説明のたびにゆっくりとうなずいていた。




「大丈夫?出来そう?」彼はカオリさんを少しからかうような、

そして見守る様な優しいまなざしで言う。



「うん・・・、きっと大丈夫、やってみる!」

カオリさんは20代のように若く見えた。

彼とお揃いのような黒縁メガネをしていて可愛らしかった。





私は左腕にしていた時計を外すと、

ゆっくりテーブルの端に自分に見えるようにカチャリと置いた。




では、早速始めていきましょうか。


 大丈夫です、テーピング等の同じ作業の多いものは

 私もお手伝いしますので。」



「ありがとうございます。よろしくお願い致します。」

二人は同時に礼儀正しくお辞儀をしながら言った。







明るい陽射しが差し込む店内は相変わらず心地よく感じた。

でもスタッフの男性はいつもより忙しそうに見えた。




カオリさんは最初こそ慣れない手つきで作業をしていたが、

途中からコツをつかむと、

初心者とは思えないほどのスピードと正確さで進めていった。




「テーピングも凄くキレイですね。

 そして作業がとても速い。初めてとは思えないですね。」

私は笑顔でそういうと、カオリさんは嬉しそうに照れながら



「ありがとうございます。」といった。

彼はその横顔をそっと優しく見つめていた。







「さて、例の技法をやりましょうか。」


私は一度区切るようにゆっくり言った。




「はい、チョット緊張します。」とカオリさん。


その技法とは・・・メリアだ。




メリアとは、ローズの花びらを何枚も重ねて

大輪のように見せる技法のものだ。






「ではまず分かりやすいように私が1回やってみせますので

 見ていてください。」


そういうと、私は白い中くらいのローズを1輪手にした。




「まず、ワイヤリング、テーピングまでした後に、

 ローズの外側のガクを丁寧にとっていきます。


 この時力を入れ過ぎないように、そっと取っていってください。

 そして次に、外側から順番に花びらを取っていきます。」



「え、花びらをはがしてまた付けるってことですか?」

とカオリさん。





「はい、中心部分をある程度残して一枚ずつはがすのですが、

 このローズの場合は6~7枚ですかね。


 はがす時の注意点としては、

 花びらの端をもって上から下に取るのではなく、

 

 人差し指のこのはらの部分(指を見せる)を使って、


 花びらの横から指を入れてゆっくり取ります。


二人は真剣に私の指に注目した。





「これで7枚取れました。 このとき面倒かも知れませんが、

 はがした順に並べておくと、後で付けやすいですよ。


 それから、花びらを付け直していく作業に入ります。」




カオリさんはワクワクしているように見えた。



「今取った花びらの下の少し丸まっている部分、

 下の中心ですが、そこを三角形に切り、


   後の作業で開きやすくします。

 
 もしくは花びらの下に何か所か切れ目を入れて

 花びらを後で開きやすい状態にします。」




私は自分の目の前に並べた花びらを取ると


ハサミで切れ目を入れていく。




「これを中心から少しずつ、ローズが咲き始めているように

 開かせていきながらボンドで付けていきます。」



「えー、ボンド使うんですね!」

二人は私の用意したボンドを見ると、

懐かしいと楽しそうに話した。

その間に私はすべての花びらを付け終え、




「これはメリアというより”開花”ですが、完成です。」


「おー、早い。凄いキレイ☆」とカオリさん。

「こんなに大きくなるんですね。」カオリさんの彼も言った。



「開花やメリアは結構大きくなるので見栄えもしますよね。

 ではお二人もやってみてください。」


「緊張する・・・。」

そういうカオリさんを横に、

彼はローズのガクを一つずつ取り始めていた。








カオリさんの方が少し後半遅れたが、

二人はほぼ同時くらいに、

そしてとてもキレイにメリアを作り上げた。



「凄くキレイですね。

 本当にお二人が初めてとは思えないくらいです。

 器用なのですね!」と私。



「良かったー、嬉しいです。

 あ、でも私の方がチョット大きく出来たかな?」

と、彼のと比べながらカオリさんが言うと、



「いや、俺の方が形キレイに出来てない?」と少し自信気に言った。

「確かに・・・。でも、」と言いながら二人は交互に見合い、

笑いながら楽しそうに話したり完成品を満足げに見ていた。





「では、あとはこのブーケ用のオアシスに挿していけば完成です。」

そう私が言うと、



「あ、あのブルーのアクセサリーはすぐに見つかりましたか?」

とカオリさん。




「んー、(私は少し斜め上を見ながら記憶をたどる)

 そうですね…、思っていたものは見つけられませんでしたが、

 大丈夫です、

 最終的に自分で作ってしまいました!」


と、笑顔で軽く言うと、取り出して見せた。




青く光る石のアクセサリーを見ると、

「凄いキレイ☆」とカオリさんは言って嬉しそうに手に取った。




「カオリさんが送ってくださった写真のものは、

 ブーケに1本下がるストラップのような

 アクセサリーだったのですが、せっかく記念のものなので、



 式の後も普段持ち歩けるような、

 使えるものは何だろう?と考え・・・、


 実はこれ、バッグチャームとして使えるんです。」


そういって私はバッグに付けるしぐさをした。



「えー、凄く嬉しいです!ありがとうございます!!」


「色々考えてくださりありがとうございます。

 凄いね、良かったねー。」と彼。



「喜んでいただけたのなら私も嬉しいです。

 うふふ、ありがとうございます。」



その時 柔らかい温かな空気が流れ、

私たちを包み込んでいるように感じた。___







その後、当初の予定よりは時間を超えてしまったが、

無事に完成させることが出来た。



レッスン後にフレンチトーストを注文すると、

皆一瞬で食べてしまったかのように

あっという間になくなっていた。


集中すると、とてもお腹がすくのだ。






外を見ると、もう夕方を過ぎていて、車のヘッドライトが

眩しく光っていた。





「長時間慣れない作業、お疲れさまでした。

私は会釈をしながらにこやかに言うと、


二人も一礼し、


「こちらこそ本当にありがとうございました。

 凄くキレイに出来て自分でも満足です!

 

 今回レッスンに参加して本当に良かったです。

 式当日に写真を撮ったら絶対送りますね!」



カオリさんはとても満足いただけた様子で

私も胸が熱くなり、嬉しくなった。


「はい、是非よろしくお願いします! ありがとうございました。」











それから数週間後、

カオリさんから写真付きのメールが届いた。




それは、お父様とバージンロードを歩く、

ベールに包まれたカオリさんの姿が写っていた。




純白なドレスに身を包んだカオリさんは

とても美しく、輝いているように見えた。



あのブーケも明るく照らされながら

カオリさんの手の中にあった。




私はただただ胸が熱くなり、

嬉しさに体中が満たされていくのを感じた。




そしてこの仕事の深さ、出会いや喜びをかみしめた。_____










数週間後、また一通のメールが私の元に届いた。





「なんだろう・・・?」



ホームページからの転送メールだった。

開封すると、




「この度 娘が結婚することになり、

 ブーケを私が作成しようと思うのですが、

 レッスンお願い出来ますでしょうか?」


というものだった。





「お母さまがお嬢様のブーケを作成!?

 これまたなんてステキな!


そして・・・ありがとうございます!!」



私は興奮する気持ちを抑え、

一度深呼吸をして姿勢を正すと、気を引きしめて

ゆっくりと返信をしていく。





こうして何気ない日々は、


また特別な日々になっていくのだった・・・







Endハート







あとがき☆



ロングストーリーのようになりましたが、


作家でもないのに、


突然何をしているのか?と、偏見を持たず


最後まで読んでくださりありがとうございます。



とても嬉しいです。





私はこれを書き終え、


私だけがステキな日々を送っていると


言いたいのではありません。




まずはストーリーを通じて、あなたにも


疑似体験をして頂きたかったのです。






私は仕事を通してステキなご縁に


感謝をしています。





そして、あなたにもこのストーリーのような出来事は


同様に起こると思っています。



ただ、それにはある程度の要素は


必要だと思います。





今、あなたは、自分の仕事を楽しみ、

全力で取り組んでいますか?






私は常に全力で取り組んでいます。

人から見たら、

空回りしているように見えることも有るかもしれません。




でも、苦じゃないんですよね。

あのアクセサリー探しもそうです。


それは、

自分の仕事を楽しんでいるから。






もしも今あなたが何か

心から楽しめる仕事を探している、

このストーリーを通してお花の仕事に携わりたいと

思っていただけたのなら、私は全力でサポート致します。




もちろん、ビジネスとは、

誰かに手取り足取りやってもらったり、

お任せするというものではありません。




でも、誰でも最初は迷いながら進むものです。

その迷いや不安を少しでも取り除く作業を

一緒にサポートしていきたいと思っています。




ご縁のある方からのご連絡お待ちしています。



http://fleur-et-menthe.wix.com/grace#!diploma-course/hq9xr




全ては上手くいっている♪