人生半世紀近く生きてきて少しわかったこと。今回は自信について。
○自信はいつまで経ってもついてこない?
○意味もなく自信家の人がいる?
そもそも自信とは何か?自信について考えてみた。
年齢という要素―
1. 若い頃の自信について
なぜか10代や20代の若者には根拠のない自信がある、ということが第一点。 おそらく人生に残された年数が相当用意されているため、今後、上達・向上する余地が十分にある、という見立てなのでしょう。
→残された時間を逆算できることが心理的に影響を与えている
有り余る体力も気力という心の形成に関わっている
今はまだ開花していない能力が将来開花する可能性をどこかで期待することができる。若さはその気持ちを後押ししてくれる。(歳をとるとそうはいかなくなるし、皆身に覚えがあるのでは?気持ちはわかります。)
自分よりはるかに高いパフォーマンスを発揮する人、名門大学に入学した人、成功を収めた人などを前にしても、心のどこかで負ける気がしていない。
「本気を出せば、俺はこんなものじゃない」「いつでも巻き返せる」と心のどこかで思えてしまう、不思議な時期と言えそう…
未来の可能性から前借りしている自信と呼んでもよい。
そんな心理状態でいられるのが「若さ」の特権だし、そんな状態(自体)を精神的な「若さ」と呼んだって構わないかもしれない。
いわば、「可能性」であり、夢を持つことにもつながる。
ふだん意識上に自覚している意識と、潜在能力を含んだ意識下の意識という、二つの意識から成る心的構造が、”根拠のない”自信を生む原因になっているのではないかと思います。
おそらく、夢も漠然とした自信も潜在意識からくるのだと思う。
もちろん、これはあくまである一面からの見方で、若いゆえに自信がない、という側面も往々にしてあります。まだ全ての面において経験が足らず未熟だからです。はっきりしたものを掴むにはまだ時間が足りない。
漠然とした自信の無さというのも、根拠のない自信と同根で、潜在している意識が未開であるからこそ起こるものだと思います。不安になるし、不安を払拭しようとするが故の強がりかもしれません。
そういう意味で若い頃は、過剰な自信を持ったり過渡に自信がなかったり…一人の人間の内でもっとも不安定な時期と言えます。
なので意識下の自分に「可能性」を残しておけば何歳になっても夢を持てるし、理由のない自信だって持てる、ということになるのですが…
ひとは40歳くらいになると自分の限界を嫌でも悟るようになるので、若い頃のように自分への期待を抱くことができなくなるのも事実。その中でどれだけ自分の可能性を感じとることができるかは、潜在意識の存在を信じられるか。夢や自信の持ち方が変わってくるのではないかと思います。
もし、40代以上で夢を持つとしたら、若い頃のような突飛なものではなく、より現実に即した、実現性が高いものに設定されるかと思われます。
夢を持つことに自信を持てるか、みたいな話になってしまいましたが。なかなか難しい。
②につづく。