”自分”を知ることは難しい

人は死ぬまで部分的にしか自分を知ることができない

その”部分”についてさえ時と状況により変化してゆく

知っていることを知っているにすぎない――それが、たとえ自分自身のことであっても

人とはそのような存在と言える

 

イエス様の汝自身を知れ、が身に沁みるのだ

 

しかし、知っている程度の内容で存在しているわけではない

知っている部分だけが外界と作用し合っているわけでもない

知らない部分を含めたまるごとの存在である大きな己が知らぬまに世界と交感している

一生、知ることのない自分と世界を通じて共存している、とも言える

五感を通して

もしかしたら第六感も通して

そのまままるごとこの大宇宙と干渉し合っている