・恋する人は幸せかと桜を見ながら、ふと考える。
(恋と桜。応じる心のありようは似ているだろうか)
・恋の必要条件に胸の痛みはありそう。
・勘違いの傑作である。
・恋ほど想いを肯定化したものはない。
・人は一生のうち平均何回ほど恋をするのだろう?
・二人だけの世界観がものごとの優先順位を勝ち取ったもの。
・性欲は性欲でも
想い人への性欲は運命感を持った性欲である。
・恋愛とは、ただ性欲の詩的表現をうけたもの(by芥川龍之介)
・幻想美を現実に。現実を幻想美に。
・可能性に賭ける心理。
0.0…1%でも可能性が生まれたときはじめて恋になる説
・ 付き合い、個人の世界観が倍になった分、
別かれるときは世界観は一人分に戻る感覚を味わう。
・恋をすると自分の醜さを知る。
己の中の独占欲と嫉妬心を知る。
自分が思っていたより狭量な人だったことを知る。
それゆえ美化された恋心にすがる。
・独占欲の変形。
・(個人的な意見になりますが)現代の恋は比喩が常に不足中。
恋の心理(を個人の妄想)として未開社会のような比喩に囲まれた世界観で描いている。
・恋とは人間の原風景である。
・一人だけに向けられる美化された性欲である。
・一人でも生きていけることが恋を成就させる、というパラドックス。
自立してはじめて、大人の恋ができる。
・恋をすることによってようやく人生の表舞台に立てる、ということがある。
(恋をすると人生の舞台に立った気がする。)
・相手との時間の共有である。
一緒に並んで歩いているだけで濃密な時間をシェアできるのは恋愛のみである。
・ 映画などを観ていると、あらゆる社会的束縛や非人間性が浸透した社会から逃れるための原動力になりうる。
・江戸時代などの封建社会では「駆け落ち」するしかなかったわけで、恋が命がけの時代があった。
ひょっとしたら、近未来型(の徹底したAI)管理社会を変えるのは恋の力かもしれない。
・坂口安吾の『桜の森の満開の下』
恋の表現として適切か。心理的な状態が似ているか。
実際、桜の森の満開の下を歩いて確かめてみる。
(結果、「性欲」の部分を薄めた恋の感覚が似ているかもしれない…)
・恋の比喩として成立するものをもってこい。恋を語るために恋の比喩を集めよう、の所存。
(おわり)