いつ誰が撮ったのか忘れてしまった写真だが、
朝日だったのか夕陽だったのかは見分けがつかない
これは比喩だが、唯言えることは、
始まりと終わりという端はいつもドラマチックに見える、ということだ
昼間も同じものが存在し移動しているだけだというのに
ものごとは時間の両端(りょうはし)にくると、
とたんにどこやらから黄金色(こがねいろ)に滲み
チロリチロリと大気を焦がすように輝きだす
昼間はなにも思わないくせに
ただ同じものが端っこにあるだけだというのに
photo by myself somewhere in Setonaikai