カレンダーと時計
めくるのを忘れ
去られた
カレンダー
月日はとまり
風もおきず
静止する
壁にかかった
時計の針は
から回る
秒針の進みが
カレンダーの日付を
遠ざけてゆく
地球が
一回転したら
めくらなきゃ
朝昼夜朝昼夜
黒青赤字
どこにいるのか
めくったら
前に進むのか
失っていくのか
めくられたページは
まるめられた
紙くずか
くずかごいっぱい
日付の
紙くずの山
ビリリと破り
手の中で
くしゃくしゃになる
時間たち
時計のくるくるも
思い出も
心の中に
過去の
カレンダーの日付を
拾いなおして
どうするの
もう一度