無題

 

 

どこまで行っても報われない苦しさ

しかしそれでも尚つき動かすもの

一生直らない習性なのか

止まらぬ嗜好(ペンチャント)なのか

夢想家がはじめて出会うリアリズムとは挫折の後に訪れる絶望の境地なのか

ジョージ・マロリーの、何故山に登るのか、そこに山があるからだ、の言葉を思う

夢への要請が理性の機能として備わっているからか

理性はどうしてもわからないものへの探求をやめはしない

それらを新たな形而上学にして、己を超えた超越者を人生に同伴させるつもりなのか