魚突きで海に通っていると、ぼーっと海を眺めて「癒されたい」と思う事があります。
忙しい日常生活を送っているとストレスを抱える事もありますよね。
そんな自分を「大いなる海」が癒してくれる。
そう思って「海にたたずんでいれば癒される」と思ってしまうのですが、実際のところ簡単には癒されないようです。
もし不安なことを抱えている状態ならば、その不安なことが頭の中を何度も何度もかけ巡る「反芻(はんすう)思考」に陥ってしまいます。
むしろストレスは高まるばかりで癒されたものではありません。
これは脳の機能の中にあるデフォルトモードネットワークが、ずっと働いていることが原因なんですね。
このデフォルトモードネットワークは、エンジンのアイドリングのように常に働き続けていて脳の消費エネルギーの60〜80%を使っていると言われています。
この脳のアイドリング中に浮かんでくる雑念こそが脳疲労の最大要因の一つであり、その雑念を抑えることで脳を休ませるのが「癒される」と感じる一つの要素なんですね。
だから、ぼーっと海を眺めていても頭の中であれこれ考えていたのでは癒されるどころか「むしろ疲れる」と言ってもいいわけです。
今流行りの「マインドフルネス」も、今に集中して思考を止める事で癒しの効果を得ようとしています。
「思考を止める」というよりも「余計な事を考えない」と言ったところでしょうか。
だから海に来れば無条件で癒される訳ではないので、波の周期に集中して「思考を止める努力」が必要になるんですね。
「結局、努力か、、、」
学術的に言うと身も蓋もない話になってしまいますね(笑)
しかし、海で魚突きをしていると「癒された」と感じるものです。
これは魚を追い掛ける事に夢中になって、抱えている悩みを思考の隅に追いやる事で一時的にストレスから解放されているからなんですね。
そう考えると、ぼーっとするよりも何かに夢中になった方が手っ取り早く癒されるわけです。
思考を止めることはヨガの達人レベルにならないと出来ないわけですから、普通の人がもし癒しを求めるなら「さっさと遊びに行った方が早い」という事ですね。