魚突き師は潜らない時でも、日常生活の中でスキルを高めるために何らかの努力をしているものです。
フリーダイバーの場合、ヨガを取り入れて瞑想をしている姿を見た事があるのではないでしょうか。
あれは、脳のデフォルトモードネットワークという無意識でもずっと働いている機能を抑えて、脳の酸素消費量を減らす為にやっているんですね。
それなら魚突き師としても取り入れたいところ。
でもヨガは敷居が高い。
「体が硬くてポーズが取れそうにない」「スピリチュアルな感じが嫌」と思っていて、「続きそうにないからやらない」っていう人も多いのではないでしょうか。
そんな人達の為に、良いところだけを抽出した「マインドフルネス瞑想」という物があって、時間のないビジネスマンの間でとっても流行っています。
『世界のエリートがやっている最高の休息法』(久賀谷亮著 ダイヤモンド社 2016年) に面白い方法が載っていました。
自分の身体の動きに注意を向けて、意識を集中して余計なことを考えない方法を「ムーブメント瞑想」と呼ぶらしいです。
普段の運動の中で一つの動作に集中すれば、脳のデフォルトモードネットワークを抑えることができるといいます。
Googleでも社員研修プログラムに取り入れられているとか。
そうなると魚突きをやっている時に「フィンワークのみに集中」すれば同じ効果が得られるわけです。
フインがしなって水の塊をキャッチし、それを後ろに押し出す。
それだけに集中して泳いでいればいいんですね。
遠泳している時に、フインのしなりに注意していたらあっという間に到着した事がありませんか?
海底から浮上する時も、フィンワークに集中していれば息苦しさを感じません。
ひとつの事に意識を向け余計な事を考えないことで、脳のデフォルトモードネットワークの機能が抑えられているからなんですね。
魚突きをしながら、脳の機能を抑えれてストレスを受け流す練習にもなるし一石二鳥なのではないでしょうか。
フリーダイバーが本番直前に瞑想するのと同じで、私達もポイントまで泳ぐ間に準備運動をして集中力を高めている事にもなりますよね。
魚突きをして「癒された」と感じている人は、知らず知らずの内にこういった効果の恩恵を授かっているのかもしれません。
そう考えると、魚突きに少しスピリチュアルなものを感じてしまうのは私だけでしょうか。
「魚突き宇宙」と表現していた人が居ましたが、何となく感覚が分かる気がします。
魚突きは「瞑想」で、「マインドフルネス」をやっているのと同じこと。
やはり私達は癒しを求めて海に向かっているんでしょうね。