苦しさを先送り魚突きをしていて「もっと長く水中に居たい」と誰もが思いますよね。初心者から熟練者達を見ると「息こらえの苦しさをひたすら耐えている」と思われがちです。実は違います。『平常心のレッスン』(岡本美鈴:旬報社)によると、フリーダイバーは苦しい時間を耐えることよりも、むしろ苦しくなり始める時間をなるべく先延ばしにすることに努力を重ねている、と述べています。つまり水中での苦しくない時間をできるだけ長く保つことが息堪えの秘訣なのです。とにかくリラックスして苦しくなるタイミングを先送りすることが大切なんですね。