長年、魚突きを続けてくると捕れる魚は同じ魚種になりサイズも頭打ちしてきます。
人はどうしても「飽き」というものを感じる生き物です。その「飽きる」時期に海へ行く回数が極端に減ったり、数年に一度という頻度に移行して最終的には海にまったく行かなくなる傾向があるように見受けられます。
その傍らで、歳をとっても若い頃と変わらず長く魚突きを続けている突き師達がいます。
違いを見てみると、いつも仲間との合同突行でポイントは自分が見付けた気になっている、道具は自作せずに店で購入、暖かい時期しか潜らない、この様な特徴の人は「飽き」たタイミングで海から遠ざかっています。
『感動する脳』(茂木健一郎:PHP研究所) では「不確実性へのチャレンジこそが脳を活性化させる重要な要素」と書かれています。
人がやるから自分もする。与えられた物しか使わない。過酷な事はしない。こういう人達は物事の真の楽しさを感じる事が出来ないのではないでしょうか?
創造力 = 体験 × 意欲
とも言います。
大阪の大将のような、長年魚突きを続けた人達に会う場合に、そういうところに目を向けてみると面白いかもしれませんね。