ところで、所得税は「所得」に対して税金をかける制度ですが、そもそもなにが課税の対象となる「所得」になるのでしょうか?

収入というのが一番感覚的にしっくりくるような気がしますね。お給料からは毎月税金や社会保険料がひかれてますしね。

そのほかにも、消費に注目し、実際に消費した金額が所得とする考え方、収入の中でも反復継続的に得られる収入のみを所得とする考え方等いろいろな考え方があります。

その中で、日本の所得税はすべての収入などを基礎として所得を計算するという考え方を採用しています。

ヒトが得た収入は、どんな形で得たのか(現金なのか、モノなのか、権利なのか)に関係なく、また何に使ったかに関係なく「所得」計算のベースとするというものです。

なぜこんな広い範囲の収入を「所得」計算のベースとしているのでしょうか?「所得」計算ベースの範囲はせまい方が僕らは有利じゃない?と考えられる方もおられるとは思いますが、考え方によってはそうとも言えないのです。

所得税を計算する最初の入り口をせまくすると、必ず「所得」計算ベースの範囲外の収入になるように細工するヒトたちがあらわれるのです。

僕の私見かも知れませんが、得てしてそういうことができるのは社会的に上位にあるヒトではないでしょうか?

とすると、社会的強者は得をし、社会的弱者は損をするという不公平な状況が生じてしまうのではないかと。

これでは税法の基本原則の1つ「税負担は公平に配分されるべきである」
という「公平性」に反してしまうんですね(「公平」にもいろいろな考え方があるのですが、その辺はまた後日)

なので、「所得」計算のベースは可能な限り広く設定されているのです。

税法上の規定にも「所得」計算ベースは可能な限り広くしようと考えている間接的な根拠がありますが、その内容はまた後日。