好きなことを仕事にしたい。
そう考えたとき、胸が高鳴ったのを今でも覚えています。
SNSでは好きなことで自由に生きる人がもてはやされ、
そんな自分になることに強い憧れを抱いていました。
けれど、現実はそんなに甘くありませんでした。
実際にボクが“好きを仕事に”してから体験したのは、
理想とは真逆の世界。
収入は不安定で、出ていくお金ばかり。
やがて生活は立ち行かなくなり、
あるとき家賃の振込を忘れて
管理会社からの電話で現実に引き戻されました。
まさに、SNSで理想を語っていた自分が、
現実では信用を失う瞬間でした。
好きなことを仕事にすると、
なぜか“損してもいい”という感覚が生まれてしまいます。
自己投資と称して高額セミナーに申し込んだり、
新しいツールを次々導入したり、
本来は必要ないものにもお金を使ってしまう。
ボク自身、売上が安定していないにもかかわらず、
気分でパソコンを買い替えたり、
毎月のように教材に課金していました。
結果として残ったのは、
自己満足と大量のクレジットカードの請求書でした。
この状況を打破するために、
ボクが最初に始めたのは“お金の見える化”です。
具体的には、マネーフォワードMEという無料の家計管理アプリを導入し、
毎月の売上と支出をカテゴリ別に記録し始めました。
そして売上目標を設定し、
それを週単位で進捗確認する仕組みをつくりました。
売上が経費を上回ることを絶対条件にし、
無駄な出費は全てカット。
収支の把握を徹底したことで、
ようやくお金が残るようになってきました。
収支を管理するようになって一番大きく変わったのは、
メンタルの安定です。
「あとどれくらい働けば今月は大丈夫か」
「今のままいくと赤字か黒字か」
こうした不安や迷いが減り、
具体的な数値で物事を判断できるようになりました。
お金が足りないという漠然とした恐怖から解放され、
次に何をすべきかが明確になります。
結果的に、仕事にも集中できるようになり、
継続的な成果にもつながりました。
“好き”を仕事にするのは、本当に素晴らしいことです。
でも、それを継続していくためには、
冷静な数字の把握が必要です。
ボク自身、
大きな失敗をしてはじめてその重要性に気づきました。
この記事を読んでくれているあなたには、
同じ失敗をしてほしくありません。
だからこそ、
今すぐにでも収支の見える化を始めてください。
お金の流れを把握することは、
未来を守ることに直結しています。
“好き”を本当の意味で仕事にしたいなら、
その土台には必ず“現実的な数字の管理”があることを、
どうか忘れないでください。
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