「ノート?そんなの取ったことない」

 

 


高校時代のボクは、まったく勉強をしていなかった。

授業中?
基本、寝ていた。
 

ノート?

一切取ってない。

なぜなら、夜は遊びに忙しかったからだ。



学校が終われば、友達とカラオケに行ったり、コンビニ裏でダラダラ話したり。

 

 


帰宅してからも、漫画を読んだり、テレビゲームをしたり…。
いつの間にか朝の3時。

翌朝は当然のように眠くて、
授業中は睡眠時間の続き。

当然、先生たちのボクへの評価は良くなかった。
 

テストでは高得点を取っていたが、内申は中の上レベルだった。


クラスでトップの点数を取ったときも、その科目の内申が10段階で10になることはなかった。



「でも、テストはまあまあ取れるから問題ないでしょ?」
 

 

 

そんな生活をしていたけれど、定期テストだけはそれなりの点数を取っていた。



なぜか?
 

 

 

テスト前にクラスの女子にノートを借りて、一夜漬け。

暗記科目に強かったボクは、
英語や社会は90点以上。
国語は勉強しなくても取れていた。

数学だけはちょっと苦手だったけど、
それでも校内のテストでは常に上位の点数。



「こんなもんでいいでしょ」
 

「努力なんかしなくても、結果は出るんだし」



そんなふうに、甘い考えで日々をやり過ごしていた。



「でも、全国模試では全然通用しなかった」
 

 

 

たまにある全国模試。

テスト用紙を前に、ボクは愕然とした。



「……何これ、全然わからない」



定期テストのように、
出るところが分かっているわけでもなければ、
一夜漬けで覚えた内容もまったく記憶に残っていない。



真っ白な答案用紙を前に、時間だけが過ぎていった。



点数はボロボロ。
 

偏差値も見るのが嫌になるレベル。



でも、不思議と危機感はなかった。
 

 

 

「だって別に、今困ってないし」
 

「将来のこと?まあなんとかなるっしょ」

「将来のことなんて、まったく考えてなかった」
高校生活は、
 

「今が楽しければいい」
 

「そのうちなんとかなる」



そんな甘えた考えで過ごしていた。

進路?

 

将来?



「めんどくさい」

 

「まだ先の話」



そう思ってた。



本当は、不安だった。
 

でも、その不安に向き合うのが怖くて、
“なんとなくの楽しさ”に逃げていた。



「努力しないでも“それなり”にできる」
 

 

 

その成功体験(と言えるほどでもないけど)が、
ボクの中で変な自信になっていた。



「自分はやればできる」
 

「でも、やらなくてもそこそこいける」



だけど、それが
「やらない理由」 にすり替わっていった。



「それが、ずっとボクを苦しめることになるなんて」
 

 

今振り返れば、
あの“努力しないでもOK”のスタンスが、
のちの人生でもずっとボクの足を引っ張ることになる。



・中途半端な行動力
 

・自信が持てない自己肯定感
 

・本気を出すことへの恐怖心



それらすべての“根っこ”が、
この高校時代にあったと、今ならわかる。



でも、あのときのボクは、
そんな未来のこと、何一つ想像していなかった。



過去の自分に言いたい。

 


 

「ほどほどで済ませるな」
 

「今しかできないことを、本気でやってみろ」
 

「逃げるな。誤魔化すな。向き合え」



でも、もうあの頃には戻れない。

だから、今この瞬間からでも
「本気でやる」って選択をしていくしかない。



そして、もし今
あの頃のボクみたいに“なんとなく”過ごしている誰かがいたら、
伝えたい。



「その“ほどほど”の選択、ずっとあとで後悔するかもしれないよ」

って。



今のあなたの“なんとなく”が、
未来のあなたを苦しめないように。