あのときの私は、必死だった。
「月商7桁を安定させたい」
「自由に旅行に行けるくらいの余裕がほしい」
「お金の心配をしない人生を送りたい」
毎日SNSを更新して、集客を仕組み化して、売上を伸ばして、
寝る間も惜しんでコンテンツを作って…。
ついに、目標だった月商100万円を達成した。
それどころか、月によっては150万を超えることもあった。
でも、不思議なことが起きました。
全然、嬉しくなかったんです。
むしろ、怖かった。
「ここまできて、なんで?」って。
お金は増えた。
でも、私の心はどんどん減っていった。
達成した瞬間、私はもっと上を目指さなきゃと思った。
「次は200万を目指そう」
「このペースを維持しなきゃ」
「フォロワーを増やして、もっと大きな案件を取らなきゃ」
でも、どこかで分かってた。
もう、私は自分を追い詰めるために働いているんだって。
部屋のインテリアは洗練されていっても、
心の中はぐちゃぐちゃで、誰にも見せられなかった。
「お金があれば幸せになれる」
「自由になれる」
そう思ってた。信じてた。
だけど、それは大きな勘違いだったんです。
数字が見れるようになったことは、私の成長だった。
でも、同時に数字に“支配されるようになっていた”のも事実。
数字=価値
数字=自分の存在意義
数字=安全
そう思い込んでいた私は、
売上が少しでも下がると、自分のすべてを否定された気がした。
売上は好調だったけど、
不思議と、お金が手元に残らない。
経費は増える一方。
誰かに認められたくて、良い場所に泊まったり、高い外注をしたり、
ブランドバッグを買ってみたりもした。
でもね、心の穴は、埋まらなかった。
ある月、クレジットカードの請求が50万円を超えていた。
しかも、内容はほとんど「見栄」だった。
・外注して満足のいかなかったPR記事
・高級ホテルでの撮影会
・大して使ってないオンラインツールの月額費
・「投資」と称した、焦りと不安から申し込んだ高額コンサル
明細を眺めながら、思った。
「このお金、私の“安心”を買ってくれた?」
その瞬間、涙が止まらなかった。
私は稼ぐことで、自信を取り戻したかった。
でも、稼ぐたびに自分を失っていた。
「満たされない」の正体は、お金の不足じゃなかった。
「自分を見失っていたこと」だったんです。
お金は必要。
経営者として利益を出すことは、責任でもある。
だけど、「お金が増える=満たされる」じゃない。
数字が満たしてくれるのは、銀行口座だけ。
心は、自分との約束でしか満たされない。
私はそれから、「本当に使いたいお金」、「本当に得たい感情」と向き合った。
✔ なぜ私はこのサービスを売りたいのか
✔ 誰のために届けたいのか
✔ この売上が、私のどんな人生に繋がるのか
売上の目標じゃなく、「生き方」から逆算して数字を決めるようになったんです。
あなたも今、
「なぜか満たされない」
「収入はあるのに、不安が消えない」
そんなふうに感じているのなら——
もしかすると、
お金との関係性が“ズレている”のかもしれない。
それは、悪いことじゃない。
むしろ、ここから見直せばいいだけ。
✔ 自分の本当の目的は?
✔ 稼いだお金を、どんなふうに使っていきたい?
✔ 今の数字は、自分らしいと言える?
問いを立てるだけでも、心の中が少し静かになるから。
もし、過去の私と同じように
「もっと稼げば幸せになれるはず」
「足りないのは、お金の額」
そう信じて走り続けているあなたがいるなら、
私は全力で伝えたい。
お金はあなたを満たしてくれるかもしれない。
でも、それだけじゃ、人生は整わない。
本当に必要なのは、
「あなたらしい目的」と「納得のいく数字」。
誰かの基準じゃなく、あなたの基準で、
お金と向き合ってほしい。
私は、かつての自分のように
数字に飲み込まれて、自分を責めて、
「満たされなさ」に迷子になる方を、もうこれ以上見たくない。
だからこの文章を書きました。
あなたの「満たされなさ」には、ちゃんと理由があります。
それは、「あなたが間違っているから」じゃありません。
ただ、自分とお金との関係が、まだ整っていないだけなんです。
どうか、数字を「ツール」に変えてください。
あなたの想いを叶えるために、数字を使う側の人になってください。
そうすれば、
あなたの手の中の数字は、あなたを満たす「選択肢」になっていきますから。