私は女性向けに小さなサービス業を営む経営者です。
こうして今、堂々と「女性経営者です」なんて言っていますが——
数年前の私は、恥ずかしくて人には言えないような、
お金の失敗ばかり繰り返していました。
あの日、電気が止まったんです。
ガスも止まりました。
エアコンもお湯も使えず、
子どもと一緒に震えながら寝た夜のこと、
今でも忘れられません。
「払ったつもり」になっていて、支払いをしていなかった。
自分のズボラさ、甘さ、現実を見ていなかったことへの後悔。
恥ずかしさと情けなさで、穴があったら入りたい気持ちでした。
でも、そんな私だからこそ、今、こうして「同じことで悩んでいる女性」に伝えたいことがある。
そんな思いで、この記事を書いています。
私は昔から数字が苦手で、どちらかというと感覚タイプ。
経理なんて触れたくもなかったし、
「経営者ってお金に強い人がやるもの」だと思っていました。
「私は苦手だから」
「数字のこと考えると吐きそうになる」
「そのうち何とかなるでしょ」
…そんなふうに、お金の管理を“後回し”にしていた結果が、
ライフラインストップ事件。
仕事は順調に見えていたのに、
通帳の残高はゼロ、カードは限度額ギリギリ。
払うべき支払いができない。
怖くて現実が見られない。
そんなループを何度も繰り返していました。
でも今ならわかります。
お金の問題って、「能力の問題」じゃないんです。
「自分に合った管理方法を知らなかっただけ」だったんです。
お金の管理に「正解」はありません。
ただ、“自分が続けられる”方法を見つけることが、何よりも大事。
私は、自分の性格と徹底的に向き合って、こうやって改善しました👇
1:アプリで自動化。手書きは挫折すると気づいた
「家計簿ノートで管理しよう」
「カフェでノート開いて自分時間♡」
最初はそう思ってワクワクしてたのに、3日で終了(笑)。
手書きって、丁寧であるほど“完璧にできないとイヤ”になっちゃうんですよね。
私の場合、最初のハードルをとにかく下げることが大事だった。
だから、今では銀行・カード・口座を自動連携してくれるアプリを使って、
「見てるだけで把握できる仕組み」を作ってます。
記録より、“見える化”が私には合ってました。
2:「未来の自分への手紙」を書いてから、お金の流れを整える
これはちょっと変わってるかもしれないけど、私にはすごく効いた方法。
お金を管理するって、ただ「数字を見る」ことじゃなくて、
「未来の自分と約束を交わすこと」なんですよね。
だから、
「私はこれから、安心して暮らす力を身につけたい」
「子どもと旅行に行くために、お金を育てたい」
って書いた手紙を、自分に向けて書きました。
目先の残高や請求書を見るのが怖かった私でも、
“この手紙のために”動けたんです。
3:週に一度「お金会議」を開催。コーヒーと音楽が必須
これも意識的に取り入れた習慣。
「数字を見なきゃ」って思うと苦しいけど、
「お金会議やろう!」って名前をつけて、
お気に入りの音楽をかけて、
コーヒーをいれて、
雰囲気づくりしてからやるんです。
レシート整理、収支確認、今月の支払い予定チェック。
これは正直、最初は慣れなかったけど、
“雰囲気”から整えてあげると、数字も怖くなくなりました。
私は昔、「お金を管理する=完璧にコントロールすること」だと思っていました。
でも違ったんです。
「今の自分を正しく把握して、未来の自分に寄り添うこと」。
それが、お金との関係の第一歩だったんです。
電気が止まり、子どもと布団で凍えたあの夜。
自分が情けなくて、涙が止まりませんでした。
でも、その経験があったからこそ、
「私は変わろう」って、心の底から決意できました。
同じように、今あなたが
✔ 支払いの管理が苦手
✔ 怖くて通帳を開けていない
✔ 経理はずっと後回し
そう感じているのなら、大丈夫。
あなたも、自分に合ったやり方さえ見つければ、絶対に変われます。
苦手なままでいいんです。
得意じゃなくていい。
ただ、“自分の未来を守るために、今の自分と手を取り合う”。
その覚悟だけで、世界は変わります。
お金の管理って、誰かに教わる機会がないまま「できて当然」とされてしまう世界。
でも私は声を大にして言いたい。
「できない私」が悪いんじゃない。
「合わない方法」を無理に続けてきただけ。
どうか、これからは
☑ あなたが心地よく続けられる仕組みを
☑ あなたの性格に合った方法を
☑ あなた自身と寄り添いながら、作っていってほしい
そして、
「ちゃんと向き合えた自分、すごいじゃん」って思える日が来ますように。
あなたの未来に、安心と余白が生まれることを願って。
同じ失敗をした私から、心を込めて。