小学校6年生も終わりに近づき、

卒業の足音が聞こえてきた。



中学生になれば、

部活に入らなければならない。

何の部活に入るか。

 

それを考える時期になった。



ただ、

ひとつだけ決めていたことがある。



「野球は絶対に辞める」



イップスから抜け出せなかったからだ。



もう、

野球の苦しさからは解放される。

なのに――
 

次に入る部活も、

体育会系を選ぼうとしていた。



これだけイヤイヤ続けた野球から抜け出せるというのに、

またしんどい世界に飛び込もうとしている。



大人になった今考えても、

なぜ体育会系しか選択肢になかったのかは分からない。



もしかしたら、

「運動が得意」

というアイデンティティを

捨てたくなかったのかもしれない。
 

 


結局、

選んだのはバスケ部だった。

理由は単純。

漫画のスラムダンクの影響だ。



そのバスケ部に入ったボクのマインドが改善されたらよかったのだが、

現実は違った。



先生が厳しすぎた。



シュートを外せば怒鳴られ。

 

派手なプレイをしたら怒鳴られ。
 

 

 

何時間も水分補給をさせてもらえないという考えが、

まだギリギリ残っていた時代だった。

 

 

 

走り込みは終わりが見えず、

 

「バスケをやりに来てるのか?

走りに来てるのか?」

 

と心の中でツッコミを入れていた。



そんな環境で、

ボクの「逃げグセ」は

ますます加速していった。



今までのブログで、

ボクは何度かこう書いてきた。



「運動神経に自信があった!」
 

「上手くいったときは、これだけすごかった!」



でも、

それはボクの「クズなマインド」の表れなのだ。



「本気を出したら、本当はすごい!」
 

「いつか本気を出せば、きっと…!」



そうやって、

自分を保つしかなかった。



本気を出してもダメだったらどうする?
 

努力して結果が出なかったらどうする?



その答えが怖かったから、

「本気を出していないだけ」

と思い込むしかなかった。



次回からは

中学生時代編に突入する。

クズなマインドがピークに達した時期。



正直、

思い出すのはしんどい。



でも、

世界観ブログでボクのことを知ってもらうために

必要なこと。

 

そして、過去の自分と向き合うことで、

ボクがさらに前に進むために

必要なこと。