今でこそ、利益を意識した経営ができるようになりましたが、数年前までの私は――
「売上は上がっているのに、なぜかお金が残らない」
この罠に、何度も、何度も、落ちていました。
もう本当に、恥ずかしいくらい。
周囲からは「すごいね」「うまくいってるね」と言われながら、通帳を開くたびに青ざめていたんです。
今回はそんな私が、「利益の罠」とその正体、そして脱出する方法について、
認知科学の視点を交えて徹底的にお伝えします。
これを知っていれば、
あなたがこれから踏みそうな“地雷”を、確実に避けられるはずです。
「売上あるのに、お金がない」──その正体、知ってますか?
売上が立っている。
SNSの反応もいい。
お客様の数もそこそこ増えている。
…それなのに、なぜかお金が手元に残らない。
これは多くの女性起業家が直面する“典型的な初期段階の落とし穴”です。
そして原因の9割は、「利益構造を正しく理解していない」ことにある。
経営って、感覚じゃダメなんです。
にも関わらず、起業初期は「売れたか」「申し込みが入ったか」「フォロワーが増えたか」
…つまり、“目に見える反応”ばかりを頼りにしてしまう。
でも、本当に見るべき数字はそこじゃない。
起業して3年目、私は月商80万を超えるようになっていました。
でも、その時の私の口座には、10万円も残っていなかった。
「え? どこに消えたの?」
と思って、振り返ってみると――
外注費(デザイン・ライター・広告運用)で約25万円
セミナー運営費(場所代・資料代・お弁当)で約10万円
クライアントとのランチ・交通費などで約5万円
オンライン教材のサブスクやツール利用料で5万円
税理士報酬と会計ソフトで5万円
その他もろもろの経費……
気づいたら、売上のほとんどが経費で消えていたんです。
でも一番恐ろしかったのは、「そんなに使っている実感がなかった」こと。
これが、認知科学で言う「数値認識のバイアス(錯覚)」。
人は、目立つ数字(売上・フォロワー・予約数)には意識が向きやすいけれど、
「消えていく数字」には注意が向きにくい傾向があることがわかっています。
これは脳の選択的注意(Selective Attention)という働きによるもの。
つまり、
▷「売上が上がった」という事実だけに注目し、
▷「お金が減っている」現実を処理しきれない。
という状態。
この結果、人は「利益が出ているつもり」になるという恐ろしい錯覚に陥るのです。
さらに、女性起業家にありがちな傾向として、
「好きなことで誰かの役に立っている」という満足感
「感謝されているからきっとうまくいっている」という思い込み
こうした情緒的満足が、数字的現実を覆い隠してしまう。
ここからは、私が実際にやってみて、心底効果を感じた「利益体質」をつくる方法を3つ紹介します。
Step1:売上ではなく「粗利」を見る
まずはここ。絶対ここ。
「売上 − 原価 = 粗利」
たとえば、あなたが3万円の商品を売ったとします。
でも、その制作に2万円かかっていたら、実際の「粗利」は1万円。
この粗利が“あなたが動く価値”であり、ビジネスの本当の成績。
起業初期の女性ほど、「売れた」ことに意識が向いていて、
原価がかかっていないつもりで実はどんどん漏れていってるケースが多いんです。
Step2:「経費の予算」を先に決める
次に、経費の“枠”を先に決めてしまう。
「売れたら考える」ではなく、
「月10万円まで」と先に決めて、その中でどう回すかを考える。
これはビジネスを“感情”ではなく“構造”で動かすために必須の思考。
予算を超える広告や外注は、まず止まって一回考える癖をつけて。
Step3:「自分の報酬」を先に取る
売上が入っても、「また事業に回そう」「次に投資しよう」と思っているうちに、
いつの間にか“自分が損をする”構造になってしまう。
私はこれを5年もやってしまって、心も体も疲弊しました。
だから、毎月“まず自分に報酬を払う”ことをルール化しました。
報酬を取ったうえで、残った金額で事業をまわす。
これが、“長く続ける女性起業家”に共通するマインドと習慣です。
私は本当に、何度も何度も、数字に騙されてきました。
「売上があるから大丈夫」だと信じて、3ヶ月後に資金が尽きたこともあります。
「順調に見える」自分を演じながら、誰にも相談できなかった時期もありました。
だからこそ、今これを読んでくれているあなたにだけは、
同じ思いをしてほしくないんです。
数字って、たしかに怖い。
でも、数字って、確実に味方にもなる。
数字を敵ではなく「ナビゲーション」として捉える。
それだけで、ビジネスの迷子にはならなくなります。
✔ 「売上」よりも「粗利」を見よう
✔ 経費は「気分」ではなく「予算」で使おう
✔ 自分への報酬は「最初に確保」しよう
✔ 感情で動かず、“構造”で回す癖をつけよう
✔ 数字は、あなたを責めるのではなく、助けてくれる味方
数字を見ることで、
あなたのビジネスは「安心」と「持続性」を手に入れられます。
この投稿が、かつての私のように悩んでいる誰かの「気づき」になれたら嬉しいです。
どうか、もう「数字を見たくない」なんて言わないでください。
数字はあなたの未来を照らす灯です。
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