最近身内が亡くなった。
人の死は避けられないものだ。
遅かれ早かれ死ぬときが来る。

残されたものは死ぬまでそれを考えながら生きることになる。

親戚を見ていて気がついたことがあった。

昭和一桁の祖父母はわりとしっかりしていた。死は仕方ないものと割り切れているような感じだ。

死への耐性はやはり昔の人の方があるように感じる。
それは身の回りで身近に生死を見ることがあったからだろう。
戦争もそうであるし、衛生状態は今より格段に悪いし、医療だって充実していなかった。
普段食べるものだって、鳥や豚や牛を屠殺して解体する場面を見ていたはずだ。

死ぬことのあっけなさを体感しているから強いのだろう。

あっけなく死ぬということを受け入れてしまえば、人生はだいぶ楽になりそうな気がする。

身内が死んだことで、私にもそんな諦めとも言えぬ覚悟とも言えぬ、そんな気持ちが芽生えた。

人の死は経験したくなかったが、してよかったのかもしれないと、そんな風に思う。

ありがとう。