良いものを永く使う、この粋な感じはわかる人とわからない人がいると思います。おそらく割とフォーマルな服装が好きな人に多いのではないでしょうか。好みですからわからない人が駄目だと言っているわけではありませんよ。
私は、ものを永く使っていると風合いが出てきたり、思い出が蓄積されたりすることが好きなんですよね。身に着けるものはだいたい工業生産のことが多いですから、生産の際の環境負荷も低減できますしね。
私が使っているもので最も古いものは腕時計ですね。1970年代のものだと思います。家にあったのでオーバーホールして使っています。私の親が子どものころに着けていたもので、そんなに高いものではありませんが、ものはいいので今でも動いています。ただ、たまに必要なオーバーホール代は学生には痛いです(笑)傷だらけですが、またそれが良い感じなんです。
今は良い時代で最高級品まで行かなくても、少しお金を出せば高品質なものを買うことができます。私の家では貧乏ながら、いくつかお金をかけているものがあります。例えば靴、高校の時に買ってもらったのですが、修理しながらもう7年ほど使うことができています。長持ちさせるために、自分で手入れすることも楽しみにしています。
そういえば、この間ネクタイを買ったのですが、少しいいものを買いました。やはり長持ちするものを買おうという考えからです。
私はものを買うとき、長持ちさせたいので、少し高くてもなるべく国産のものだったり、地方の工場で作られたものを買うようにしているのですが、こうした買い物って大切なんじゃないかなぁと思っています。
私の好きな言論人に柴山桂太先生という方がいらっしゃいます。確か今は京都大学にいらっしゃったと思いますが。
下のインタビュー記事では、行き過ぎた競争社会に警鐘を慣らし、地元のものを買うという成熟した消費の大切さについて話されています。
http://shiga-motherlake.jp/interview/2090.html
消費によって地域社会を、文化を支えるって大事なことですよね。ただ、経済的に成熟した消費ができない人たちがいることが問題なのですよね。どうやって所得を上げていくのかがこれからの課題だと思います。もちろん先生は保守の立場から格差が開いていくことについて問題視されていますので、そういう人たちの事も考えてお話されているのだと思います。
話が飛躍しましたが、良いものをつかうと良いことがあるよという話でした(笑)