今回は「ステロイド」とは違ったところに話が飛びますが、議論を進めやすくするための前置きなのでぜひお読みください。



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世界が「これは科学的真実だ」と認めるには、どのような手続きが必要なのでしょう?



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答えは「専門の雑誌に論文が掲載され、有効な反論がないこと」なんです。



ちょっと意外なんじゃないでしょうか。「雑誌」がポイントだなんて。



もう少し詳しく説明しますね。まず、専門の雑誌に載せるのに、論文は相当ふるいにかけられます。



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その雑誌の編集者に加え、その道の専門家数人が論文を読む。



そうやって何重かの審査をパスした質の高い論文、つまり、「これは大勢の学者に公開して、その是非を議論する価値がある」と判断された論文のみが、雑誌に掲載されます。



もちろん人間の考えることですから、その論文の主張することが結果的には誤りだったということはありえます。



だけど上記のような審査を経ているため、少なくとも根拠の乏しい思い込みだったり、もっと言えば独りよがりのトンデモ思想である可能性は、ほぼゼロと言っていいでしょう。



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雑誌に論文が掲載されると、当然多数の専門家たちが読みます。



自分の経験に照らし合わせて、あるいは同じ条件で同じ実験をやってみて、その論文の主張が正しいかどうか試してみる。



その結果、「ああ、確かにその通りだな」となれば、それは「科学的真実」になるのです。



そうやって日々、科学は謎を解き続けているわけですね。(つづく)