私が強く惹かれるヒロインのタイプに、「桜系ヒロイン」と名付けてみる。この名は、桜が美しく咲き乱れるも、間もなく散ってしまう儚さ、切なさに関連させている。

例を挙げれば、エヴァンゲリオンの綾波レイ、攻殻機動隊の草薙素子(映画版)、最終兵器彼女のちせ、銀河鉄道999のメーテルなどである。

定義ポイントは
①ある相手になんらかの好意を抱いているが、運命のために苦戦、もしくは諦念を抱いている。

②秀でた能力を持っているが、同時にそれは彼女たちに葛藤を与えている。

そして「桜系」という表題を表題たらしめている要素が、
③たとえ運命に立ち向かうことにしても、なんらかの形で「完全に」彼女たちの思いが成就されることはない。

というものである。

彼女たちは極めて日本人的と言えはしないか。

桜系ヒロインに対し抱く感情は、「もののあはれ」である。

諸行無常や哀愁、「ああ」と声に出してしまうなんともしがたい感情を指す「もののあはれ」理念とこれを象徴する事物のひとつである「桜」は、美しく、可憐に運命に立ち向かうも翻弄されてしまう彼女たちに通じる。

また、「もののあはれ」を生み出した「源氏物語」の中のほとんどのヒロインがなんらかの葛藤を抱え、ハッピーエンドとは言えない結末を送っていることは、現代の日本に現れた桜系ヒロインにまで日本人のひとつの女性観としての「もののあはれ」理念が通じていることを示唆している。

こうした「美」をプラスの意味として単純に「強さ」と表現すると、この「強さ」と運命に翻弄される「弱さ」を介在させた日本人の美的感覚こそ、平安から平成まで人々の胸を締め付けていたあのなんとも言えない、切ない感情を生み出していたのである。

と、いうことで独り、古都・京都を訪ねました。行きは2500円の格安深夜バス。
隣のおっさんが臭くて狭くて苦痛でした。

早朝、京都駅に到着。荷物を預けに宿泊予定のユースホステルへ。
バス内でほとんど寝れなかったので2、3時間仮眠をとったのち、臨済宗総本山・東福寺へ座禅をしにいく。
途中立ち寄った料理屋の齢80はいってるかと思われる老婆の京都弁が可愛くてピンコ勃ち。
あと20若ければ抱けたかな。

東福寺に開始ぎりぎりで駆け込む。説明を受けいざ座禅。
足はしびれるし雑念だらけで警策を受けたが、冬の張りつめた空気と風の音の中「座る」という行為は会館に似た何かがあった。

二件目の座り処に行こうとしたところで住職ダウンの連絡が入り、予定変更で祇園へ。
人が多くてあんまりだったが、おはぎが美味しかった。

夕飯は一路、聖地巡礼のため1時間以上かけて「天下一品総本店」へ。
すごいと思った。いつもの天下一品と何かが違った。あのこってりの味を噛み締めたあと、フワッと薫る何かの風味。満足であった。
ついでにこれも本拠地「餃子の王将」へ。高田馬場の王将の方が大きくて美味しかった気はする。

次に京都大学に向かったが既に20時を回っていたので閉まっていて残念。

さすがに疲れたので宿泊先へ。格安2400円の八人部屋。
入ってみると日本人はなんと私だけ。めちゃめちゃ話しかけてくる連中に対して必死にコミュニケーションを試みる。

落ち着いたところで一階のバーへ。聖夜ということで外人たちはテンション高めだし、なんかライブもやってる。
いい具合に酔っぱらった私はテラスでタバコを吸うラテン美人に話しかける。
一緒にビールを飲んで、色んな話をした。独りで日本に休暇で遊びにきてて、普段はNYでイタリアンシェフをやっているとか。
気がつけば英語を何の気なしにしゃべっている自分にびっくり。turtorial Englishの成果か?
双方かなり酔っぱらったところで英語で口説いてみる。
抱きしめたところで「もう寝るわ」と自分にの部屋へいってしまった。残念。

その後公共スペースへいったら可愛い韓国人の姉ちゃん二人が誘ってきたので一緒にチャミスルを飲む。かなり楽しかった。

シャワーから出ると、ギターを弾いている男が。
アルペジオをきかせていてかなりの腕前。一緒に音楽の話をした。
talking headsが好きだというのでpsycho killerのコードを教えたりした。
最後に「日本のフォーク・ロックは世界に通用する」などと勝手な持論を吐き出してはっぴいえんどを薦めてそのまま潰れて就寝。

いつ部屋にもどったのか、9時に起床。オーストラリアのおっさんとどん兵衛を食す。

チェックアウトを済ませた後、リベンジで京大へ。
晴れ渡った京大の時計台は美しく、学生はなんか変わってるっぽい人が多かった。
ホームレスのテントみたいなカフェがあったり、過激な学生団体の看板があったり、「自由の気風」を強く感じた。お土産に京大のクラッチバッグを購入。

その後また東福寺の座禅へ。
昨日より集中できた。終了後、周りの若い参加者がバンバン僧侶に質問。
ぶっちゃけトークだ。厳しくて体罰が頻発する修行僧時代の話や、肉、酒、結婚OKという夢のない話まで色々聞けた。

その後大阪はアメリカ村へ。大阪人はほんとに騒々しい。やたらHIPHOP,STREETの店が多くてみんなダサイ兄ちゃんばかり。女はアゲ嬢か気違いしかいなかった。ともあれ大阪ナンバーワンの呼び声高いたこやき屋「甲賀流」へ。外で頬張るたこ焼きがまた格別。

途中、あの有名なライブハウス「KING COBBURA」を見つける。
1月にスターリンが復活ライブをやるらしい。ミチロウ頑張って。

後はふらふら大阪を歩いた後京都へ。バーで一杯やり深夜バスで東京へ。

なかなか楽しい旅行だった。途中、自分が糸が切れたたこみたいだと思えた。

気ままでいいんじゃないかな。