英検2級までは、中学での英語の授業+語彙力だけでもなんとかなります。

 英検準1級は、子供が受験する場合、語彙に加え、リスニングを強化する

のが近道だと思います。長女の場合はこの作戦が成功しましたし、この後の

大学受験関係でもリスニングが武器になりました。

 このほか、ライティングの勉強もある程度は必要になるものの、得点結果

から判断すると、語数の条件に合致していることを前提として、意見を述べる

形式さえ整っていればかなりの点数がもらえたようです。

 ですから、今から考えると、英作文用の教材としては、

   「英検準1級 英作文問題完全制覇」

でテーマを覚えるようなことはせずとも、後に1級受験のために使用した

   「スラスラ英作文教室」(鍋谷賢市著、駿台文庫)

を使って解答の仕方だけを勉強した方が効率的だったと思います。

 

 次の英検1級ともなると、語彙セクションが見たこともないような

単語で埋めつくされている上、ライティングで求められる能力も高く、

頻出テーマではあらかじめ議論の組み立て方を準備しておくことも必要で、

入念に戦略を練る必要があります。

 

 長女は、準1級に合格した次回に当たる中3第2回は1級を受験しません

でした。その理由は、1級になると大学受験のレベルを超えているので、

大学受験という観点からは必要性が高くないこと、準1級の2次スピーキング

が合格点ギリギリであったため、4か月間の準備では合格は難しいこともあり

ましたが、何より、準1級取得を目標に勉強してきた長女は達成感を得ており、

1級受験のモチベーションが上がらなかったからでした。

 

 しかし、中3第3回の英検でクラスメートが続々と準1級に合格したためだ

と思いますが、長女が英検1級に挑戦したいとの意向を表明しました。そのため

主にスピーキング対策としてJ.PREPという英語専門塾に高1の4月から通い始め

ました。

 

 準備不足であったため、

   「文で覚える単熟語 1級」

は知らない単語ばかりで半分までしか終わらず、暗記も中途半端でした。

 そして、英作文も

   「英検1級 英作文完全制覇」

にほとんど手を付けることなく受験することになりました。これぐらいなら

出題形式だけを予習した上で、テーマについては、準1級受験時に使用した

英作文完全制覇を復習した方がよかったと思います。

 

 結局、高1の第1回の英検では、惜しくもない成績で1次試験不合格でした。

 CSEスコアは、

   R637;L628;W607:合計1872

で合格基準まで約160点足りませんでした。