前回は、模擬試験についての考えをお話ししました。今後は、学校で強制的に受験させられる模擬試験以外には、高2の間は共通テスト同日体験及び東大同日体験(注1)を受け、高3になってからは冠模試のみを受験します(注2)。

*注1 東大志望が変わらなければ

*注2 共通テスト模試は必要だと思いますが、学校で受験させられるので除いています。

 

 今日の本題の過去問に移ります。

第1 目的

 まず、過去問(東大2次試験を念頭に置いています。)を使う目的について考えてみます。

【目的1】出題形式・傾向及び難易度を把握する

【目的2】2次試験レベルの問題集として、要するに実力向上のインプット教材として使ったり、東大の問題に慣れるために使う

【目的3】解答すべき問題をうまく選択できるようにする。解答順序及び時間配分の方針を立てられるようにする。

【目的4】獲得できる点数の予測を立てる

に分類できると思います。

 この4つを時系列的に並べると、【目的1】については、2次試験の問題を解けるようになるためには、どのような勉強をすればよいのか知るための利用法ですから、時系列的に一番早いでしょう。

 【目的2】については、時系列的には【目的3】及び【目的4】よりは前でしょう

が、【目的3】【目的4】のための利用機会を損なわないよう、避けるべき科目もあると考えています。

 【目的3】及び【目的4】は、2次試験でも戦える実力をある程度備えてから、どのように点数を伸ばすかやどのぐらいの点数が取れるのかを知るためですから、通常は、3年生の夏休み以降でしょうか。

 

 個別の科目ごとに別記事にしていく予定ですが、科目ごとの特性について概要を述べると。 

 【目的1】及び【目的4】については、全ての受験科目について必要でしょう。

 【目的2】については、実力向上のインプット教材としての使用を想定しているのは古文・漢文で、東大の問題に慣れる必要があるという点では、特に、物理及び化学において重要だと考えています。

 【目的3】については、解答すべき問題をうまく選択できるようにするというのは数学を念頭に置いた使用目的です。解答順序及び時間配分については、英語や理科を念頭に置いた使用目的です。

 

第2 利用法

 過去問を解くやり方については、全ての科目について模擬試験を受験しているような形で1年分解くようなことはめったにしないと思うので、前記の【目的1】~【目的4】に応じて、

【利用法1】 特定の科目について分野別に解く

又は

【利用法2】 特定の科目について1年分を解く

のいずれかになると思います。

 

第3 使用教材

 使用教材は、大きく分けると、①過去問講座を受講するか、②書籍を使って解き、自分で採点するか、周りの方に採点してもらうかということになると思います。

 ①の過去問講座には、全国的なものでは、東進のものとZ会のものがあります。(臨海セミナーの東大プロジェクトや河合塾MEPLOにも過去問の添削をしてもらえるコースがあるようなのですが、ウェブサイトの情報からは過去問の利用方法がよくわからないので、以後は言及しません。)

 ②の過去問関係の書籍については、多くの大学については、5年分程度が掲載されている教学社のいわゆる赤本だけしか発売されていないと思います。しかし、東大の場合は、これに加え、駿台が出している年度ごとの青本、科目ごとにまとめられた〇〇25か年などの赤本や青本、鉄緑会問題集、東大数学で1点でも多く取る方法、世界一わかりやすい東大の〇〇シリーズなど、多種多様な過去問教材が入手可能ですので、目的や利用法ごとにどの教材がよいのかを検討する必要があります。

 

 次回から、科目ごとに考えていく予定です。