平和
お盆も終わり、実家めぐりで忙しかったなぁ。迎え火・・・送り火・・・
故人が帰ってくる為にするのだけど、まだ実家に帰ると、「おー!来たか!?」って二階から降りてきそうだ・・・
終戦記念日の日には、亡き父が岡山空襲で焼夷弾が降ってくる中、母と妹を連れ逃げ惑った話を聞かせてくれていた。父がいなくなった今、私が受け継いで話していかねば・・・
焼夷弾は一度火がつくと、消そうとして手で払っても、その手に火が移り、払えば払うほど広がっていく・・・糊に火がついているようなもの。そんなのが空から降ってきて、岡山の街は一瞬にして火の海となった。64年前の事。父はその中に居た。
父は落ちていた鉄兜を見つけ,防水講の水を母と妹と自分にかけ、自分は鉄兜を被り、母たちには布団を濡らし被せ、どこに行ったらいいかも分からず逃げた。
途中 火がついて助けを求めにくる人たち、腰巻が燃えひたすら拝み続けるおばあさん、苦しむ人 叫ぶ人 そんな中前へ前へ逃げていった。そして目の前に立ちはだかる大きな大きな火の粉の渦。そこは大雲寺交差点
焼夷弾の降る方に引き返す人、右に行く人、左に行く人 360度火の海・・・逃げ場がない
被っていた布団は火がつき、もう捨てて身体を覆うものもない。
「もう この中を行くしかない・・」 父は母と妹 そして親からはぐれた女の子を連れそう思った。
「いやだ!いやだ!」と言う三人の手を無理やり引っ張り 一気に駆け抜けた・・・先の見えない火の粉の中へ・・・
幸い嘘かの様に火の粉の向こうは火1つなかったそうだ。火の渦を境に天と地獄に分かれていた・・・・父は助かった。
戦争は悲惨です。戦争がなくなる事を願わずにはいられません。
私がここにいるのも父のおかげです。ありがとう
平和な今日の一日・・・
お昼はピザ作って食べて・・・午後からはカブと家に二人でのんびりと・・
「あっ!?クーラー付けて足冷えたんで、カブのおなか暖かい」
こんな平和なひと時 大事に思わないと・・・大事にしていかないと・・・・。