地下鉄サリン事件。
ニュースを見ていたら、あれから既に30年経つとのこと。
私はあの日、出がけにニュースで「地下鉄の駅で火事が起きたらしい」まで見て、会社に出勤しました。
経路は表参道で千代田線に乗り換え。
がしかし。
表参道駅に着いたら、ものすごい警察官の数。
その日の私は、黒い革ジャン、黒パンという格好で、職質を受けました。
それもガチの職質で、鞄の中を見せてから、全身を触られそうになったので、
「あの・・・せめて女性の警察官の方に・・・」
「あ、すみません」
ええ、見た目が男性に見えたのでしょう(苦笑)
千代田線が止まっていたので、徒歩で勤務先に行ったら、本社から電話の嵐。
当時、勤めていた会社で地下鉄を利用するのが2人しかいなかったせいで、私ともう一人の同僚の安否確認でした。
そこで知った、あの忌まわしい事件。
私の周りでも、ちらほらと話は聞きました。
ダンナは江東区の異臭事件の近くに住んでいて、よく覚えているそうです。
私の親友は、日比谷線をいつもは使うのに、その日に限って寝坊をして都バスを利用したとのこと。
知り合いのカメラマンさんは後遺症が残り(視力が落ちた)仕事を変えざるを得なくなったり。
あの頃は、バスで排気ガスの匂いが社内に立ちこめただけで全員降車したり。
電車の中で不審なものを見かけたらすぐに通報したり。
松本のサリン事件では、被害者である方がマスコミに疑われたり、実際は全然違っていたり。
本当に恐ろしい事件だったと思います。
まさか現代日本で化学兵器による無差別攻撃が行われるなんて、想像もしていなかった。
亡くなった方々に合掌。
そして、あんな事件は二度と起こらないよう祈ります。