子宮体がんの話をつづっていますが、ステージとかグレードとか、重々しい話だけではなく、検査時にはいろんな出来事が起こるものです。
ここまで生きてきて大病をしたことがなかった私。
子供時代→骨を2回折った、運動部だから整形外科はお世話になった
20代半ば→首あたりのリンパが腫れて人生初の耳鼻咽喉科にかかる(結局、MRI検査までしたが異常はなく)
20代後半→パニック障害になる(これは今も上手にお付き合い中)
30代~今まで
血液検査をして中性脂肪がひっかかる(毎回)、風邪で咳が止まらず胸部X線を受ける
ええ。こんな↑病院の検査などと無縁な生活をしてきて(市の定期検診くらい受けなさいよ、はここでは聞こえないことに(笑)
いきなり超ウルトラハードルの高い婦人科ですよ。個人病院の予約サイトのボタンを押すのに1分くらい逡巡しました(あまり迷ってない)
○個人病院での超音波検査
お部屋が暗くなって、右上にモニターが映っています。先生がカーソル操作して
「これ、ここなんですけれど、子宮内膜が厚くなっていて」
「先生?」
「どうしました?痛いですか?」
「違います。あの、ちーーーっとも、これっぽちも分かりません」
カーテンの向こうで。
先生&看護師さん「ぶはっ!!」
ええ、大笑いされましたとも(笑)」
だって、見たとてですよ?「通常」がわからんのですから、どうしたってわからんものは分からんのです。すみません、先生。
○個人病院での血液検査
「アルコールのアレルギーとかないですね?」
「ありません」
「あ・・・」
「はい?」
「素敵な血管・・・」
「・・・」
見つめ合う、girl meets girl.いや、そんな展開はコミケでもありませんよ?
○メディカルスキャニングでのMRI検査
「はい、じゃぁ、ちょっと狭いですけれど、動かないでくださいね」
「あぃ」
「息を大きく吸って~吐いて~」
「ふごぉぉぉ!!」(背中がつりそうになって焦りまくる)
「どうなさいましたか?!」
「しぇなかが、しぇなかが、ちゅりました・・・」
機器の向こうの検査技師さん&看護師さん「ぶふっ・・だ、大丈夫ですか?」
「あぃ」
〇総合病院での子宮内組織検査
「ごめんね、ちょっと痛いよ?」
「はぃ・・・ごごごごご、いててててててて!!」
痛いんじゃゴラァ!(心の声)
「はい、終わったよ~」
「いったぁぁぁぁ・・・」
先生がスタスタと出ていく気配。
待って、こんなに痛いのに一人ぼっちにしないで!
と思っていたら、看護助手さんの声。
「痛かったですよね、はい、椅子をもとにもどします。ナプキンとかお持ちですか?」
「あぃ」
「よく我慢しましたね」
思わず、「おかあさん」と言いたくなるくらいの天使のような声でした。
※いいトシして、私、情けない(´;ω;`)
〇腹腔鏡手術の当日の夜
「体位を変えるなど、体を動かしてくださいね~」
「・・・・」(硬直する私)
「ん?」
(導尿管、左手には点滴、右手にはオキシメーター、両足にはシュコーって音のする器具※加圧機?、鼻には酸素チューブ)
「こんなにくっついていて、どう動けと?!」
(術後の気管挿管の影響で声がカッスカス)
逆切れのようになってしまった、あの日の夜勤の看護師さん、ごめんなさい(深々)
〇術後翌日、初めてのシャワーから出ようとした時
「コンコン」
はっ!?
お部屋の扉の外には「シャワー中です」のぺったんこを貼って有るはずなのに、なんで、なんでなの?!
看護師さん相手に「恥ずかしい」も何もないのですが、慌ててバスタオルで体をくるみました。(術後なので素早い動きができない&痛い(´;ω;`)
「は、はい?!」
「あ、〇〇さん・・・あ・・・」
「・・・」
見つめあう、girl meets girl.(2回目)
「ご、ご、ごめんなさい!」
扉を確認して、そろーっと出ていく看護師さん。
で、用件は何だったかというと、「お通じは出ましたか?」だったの。
いいのよ、お忙しいんだし、仕方ないのよ?
でもさ、ノックする前に見ておくれよ(笑)
検査続きで疲弊はしましたが、私はもともとこんなにポンコツではありません(ないと思いたい)
検査も、入院も、手術も「人生の経験だ」
と思うと、笑う余裕も出てくるものです。
3か月に1度の定期健診ですが、以降は膣内にカメラを入れた超音波検査、血液検査(腫瘍マーカー含む)になって行くでしょうから、婦人科だけでなく、他の健康診断も受けていこうと思います。
子宮体がん検査より痛いものはないと信じたい(;'∀')