前回から始まったヒソカ対クロロの戦い。
前回3つの能力を明かしたクロロは、更に3つの能力を明かす。

一つ目はスタンプを押した人形を操る能力「人間の証明(オーダースタンプ)」。
ただし、元の能力の持ち主は死体でも人形(モノ)ではなく人間だと認識していたらしく、死体を操ることは出来ない。しかし、この能力で操れないことが人間であることの証明とは中々皮肉なネーミングである。

そこで続けて使用したのが、24時間限定だが左手で触れた物を複製出来る能力「神の左手 悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」。シャルナークと同じく旅団のメンバーであるコルトピの能力。
これで死体をコピーし複製(人形)を造り出したクロロは、ヒソカを壊せと命令し襲わせる。
クロロ曰く、人間をコピーした人形に「殺せ」と命令した場合、元となった人間の性格が強く反映され行動にばらつきが出るが、「人を壊せ」と命令すると一律で頭を首からはずしにかかるとの事。この辺りは元の持ち主の心の闇が反映されているらしい。加えて、元の持ち主の人形とそうでなくなったものの境界線は胴体と首が離れたかどうかとも語る。
その情報から最適解を導き出したヒソカは、人形の首をねじ切る事で人形を停止させ、同時にスタンプも消した。
ただし、ギャラリーフェイクは解除されていないので人形は消えない。

そして語られる最後の1つの能力、両手に刻まれた矢印マークで相手に触れる事で姿を変える「転校生(コンバートハンズ)」。これも両手を使用する能力。右手で触れると相手が自分の姿になり、左手だとその逆に、両手なら一瞬で姿が入れ替わる。見分け方は、両手のスタンプが残っているか否か。
両手を使うので、同じく両手を使うギャラリーフェイクとの併用は不可能らしい。
ギャラリーフェイクもコンバートハンズ、も人間のコピーを作る点で同系統の能力だが、クロロ曰くヒソカを倒すためのそれぞれ役割があるようだ。
そして、最後にクロロが明かした最も重要な情報は、これまで紹介した能力の中で一つ能力者の死後も盗賊の極意の本に残る能力があるという事。
その言葉の意味を理解したヒソカの表情が険しくなる。
それはピトーのテレプシコーラ同様、能力者の死後も念が更に強まり動き続ける事で、通常能力者の死と同時に盗賊の極意の本から消えるはずの能力が消えないようだ。
その残った能力はサンアンドムーンで、持ち主は流星街の長老。ちなみに長老はオーダースタンプの持ち主とは違い、人間も人形も大差ないという考えだったらしい。
すなわち能力者が死んでも能力が消えず、オーダースタンプと違い対象が人からモノになっても解除されない事から、一度刻印されたら爆発するまで消えないという。
全ての説明を終え改めて、100%自分が勝つがそれでも続けるかと問うクロロに対し、それでも当然とばかりに勿論と答えるヒソカ。
オーダースタンプの持ち主や長老、そしてヒソカと自分と、それぞれの人間の価値観の違いにクロロは一人想う。

・・・いや、面白いのは今のあなたのポーズです。とツッコミを入れるのは野暮だろうか?
それはさておき、戦闘を再開する二人。
観客席に飛び込むクロロと、追うヒソカ。
クロロはブラックボイスで大柄な観客を操り死角を作り移動し、ヒソカがそれを排除するともう一人の操作した観客に襲わせその隙に姿をくらました所で次回に。

相変わらずハンターハンターの戦闘は、直接戦闘でも頭脳戦が展開される。わずかな時間で6つの工程をこなして姿を消したクロロも、瞬時にそれを理解するヒソカも頭の回転速すぎ^_^;。
盗賊の極意で盗んだ能力は、元の持ち主が死亡すると消えるということで長老は例外として、どうやらシャルナークとコルトピは無事っぽい。ただ能力の返却が可能なのかは疑問だけど(多分オークション辺りで説明してるかもなので、もう一度確認してみます)。
それから、盗賊の極意の設定も含めて、結構連載の間が開いてたせいで色々設定忘れてた所もあったから、また読み返しとかないと。