夢は心を映す鏡だそうで。
無意識下に望んでることを映し出す。


私は今のこの現状が嫌いなわけじゃない。
このままずっといてもいいのに。
何か、足りないパーツがあって。
どうもしっくり来ない感じ。
今に始まったことではないのだけれど。


見る夢は、楽しかったあの頃。
小学生の自分。

幼かった少女の頃の夢ばかりなんだ。
一番キラキラしてた自分の時代。


あの頃と比べて
何が足りないかなんて、そんなのわかってるよ。


純粋さとか、家族とか、友達とか。
失ってきたものの引き換え券は、一人で生きられる強さに換えられた。
今更、換えられやしない。


強さが必要だったんだもの。
一番欲しかったものは、だって、それは私一人じゃどうにもならない。
それを掴み取れる訳じゃないもの。
実体もなければ、そんな気力も、もうないから。

少しでも希望があったなら、私は突き進んでた。
できることも、言うべきことも全てやってきたけど、
それはどんなに可及的にやれども、最初から不可能だったんだ。


でもこれじゃあ、あの人の言う通り、貧しい人になってしまうね。
そんな筈はないと思っていたけれど。
全く適わないな。

今は鳴らない電話。
点灯しないランプ。

自分でやったくせに、私のせいなのに。
待っても来ない返事を、どうして切望してるんだろう。
いいや…それはひとまず置いといて。


夢で、ちゃんと現実の私が出てくるのは、
いつの日になるんだろう?
無意識下で私はいつ戻ってくるんだろう?
早く出てくるといいな。


早く。