虐待って何だろ?
言葉も虐待になるのかな。


皮肉混じりの言葉たち。
傷つけるだけの言葉。
説教は永遠に続き諭される。

そうして、精神はいつだって不安定。

私には何もできない。常にそう思っていたあの頃。

親が後ろに立たれれば未だにおびえる。

背中が反応する。治らない。

気付かれてはいない。はず。

愛情はわかんなかった。
や、あったんだけどね。
あったとしても伝わんなきゃ意味ないでしょ?

だから笑わない怒れない子供だった。
なにもなかった。
寡黙でいることで自分を守ってたんだよ。
社交術もわかんなかった。
それが私だしこれが普通なんだって。

だからかな。中学での嫌がらせは・・・

害のない軽いイタズラで小学生みたいな。

とくに困ってなかったけど、だけど。
悪口を知ったら、心が堕ちていくのがよくわかったっけ。


なんか体全体に5キロの鉛が落ちたみたいな、そんな感じ
この感覚を忘れないでいようと思った。

でも2度と体感したくないと思った。
もちろん誰かに言えるはずなんかない。
情けないし恥ずかしい。何より
受け止めたくない事実だし。プライドが許さない。
負けず嫌いだもん。
親に言ったらまた怒られるのは百も承知で、
学校で問題になってクラスで話し合いとか、
ほんとむり。ほっといてよって逃げた。
はぁ。だから何もできなかった。
怖がることしか・・・夜泣いてたら気付かれたから
ウソついた。
毎日、朝が来るのが私にとって苦しみでしかなかった。
死にたい死にたい。何度思ったか。

沈みかたはわかっても昇りかたは知らなかった。
厳しさは知ってても楽しさは知らなかった。
ううん。
楽しさしさなんてこじつけだろ?て本気で思ってた。
悲しいことにね。
世の中は無理して笑って行くものだと本気で思ってた。

だから、偽善者にしかなれない。
優しくすることなんて簡単だった。
優しく声かければいいし、何かひとつしてあげれば優しいってなる。

でも、本当には笑えない。気付かないふりしてただけ。


でもね。

最近先輩のおかげで少し分かってきたよ。
ちょい遅いんだけどさ。
偽善者はもうやだよ。

先輩、ありがとう。