2020/6/13

梅雨入りとともに、天気予報に傘が並んだ。
が、ローラー台には乗る気がしない…

先月MTBを出したときにSPDに交換した代わりに外したフラットペダル、PD-M730。通称デカペダル。

↓写真では判りにくいが、ケージを斜めにひねったようなデザインがポイント。
たしか29年前に買った。山サイ仲間がみんなこれ使ってて、一目で欲しくなった。アンチシマノ派でもこれだけは使うってシロモノ。

かなり使い込んだから、オーバーホールしたかったけど、経験者のブログが見つからなくて、なかなかやらなかった。今日ようやく実行できたので、自分が記録しておきたい。

下はケージを外して撮ったもの。このキャップを外すのに特殊な工具が必要そうに見えたし、はめ込み式かネジ式かも判らない。無理して破損したら、代わりは入手できないだろうから、躊躇していたってわけ。

しかし、さすがシマノ。こんな分解図が、公開されていて、キャップはネジ式であることが判った。

↓シマノ素晴らしい!
とはいえ、工具の問題は解決してない……

一か八か、カニ目レンチでくぼみを挟んで、慎重にトルクをかけていくと、長年たまった汚れが、ポロポロ落ちながら回すことができた。

↓使ったカニ目はこんなの。持ってないけど、パークツールの赤い方が合うかも。

8mmナットと舌付きワッシャを外すと、玉押しがあった。玉押しはピンセットでも回せて簡単に外せた。

↓玉押しを外すとベアリングがお出まし。意外にグリスが残っていたが、黒く汚れていた。
クランク側からシャフトを抜いたら、内部にもう一セットのベアリングがある。

↓全部ばらして、クリーナーでグリスを落としたところ。ケージ固定用ボルトを並べ忘れた。(^^ゞ
あとはグリスをたっぷり塗って逆の順番で組むだけ。しかし、慎重にばらしたつもりなのに、不思議なことに外側のベアリングボールが11個、クランク側が9個。シマノの図面上は11個ずつ……
可能性としては、①出荷時からクランク側が2個足りなかった、②本当は10個/10個なのにシャフトを引き抜くときに1個が内から外へ移った(抜くのと移動の方向が逆で、ありそうにない)、③離して置いてあったボールが何かの拍子に移動した、と、いろいろ考えられるが、確かなのは元の状態は判らなくなったということ。

仕方なく、11個/9個で組んだら、回転に問題なくできてしまった。(^^;
ひねったようなデザインのせいもあってか、ケージの取り付けは一苦労だった。

一度に両方ばらして戻せなかったら嫌だからと、とっておいた反対側ペダルにも取りかかる。

……ベアリングボールが、10個/10個だったらどうすんべ? 
……ふと、頭をよぎる。

あーっビンゴだぁ。(-_-)

結局、3個分組み立てる羽目に。

↓グリスは目一杯

↓完成。

↓使った工具など。AZのリチウムグリスは、ホームセンターにあるし、いっぱい入ってて安いから、ケチケチせず使える。デュラグリスよりちょっと硬いが、それだけに防水性は高まるはず。競技用でなければ、これのほうがいいかも。

自転車、3~5年で飽きてくる人が多いけど、やったことないなら、DIYにもチャレンジしてほしい。