初入閣が13人。
安倍首相が「安定と挑戦の内閣」と名付けた組閣。
長期政権の安倍体制だけでなく、過去、もれなく まだ始まったばかりの時点で・・・
「何をしたいのかわからない」と批判する野党や一部メディアは相変わらず。
もはや権力への監視ではなく、バイアスがお仕事。
始めくらいは “期待” という言葉を使えないものだろうか・・・。
そんな内閣改造で、メディア的に超目玉になったのが、環境大臣の小泉進次郎氏。
話題は小泉進次郎と組閣で、台風15号による千葉県南部の大停電を含めた被害報道はそっちのけ。
昨夜、東京電力が「復旧にはおおむね2週間かかる」と見通しを発表。
その会見で、どこぞの記者が「何故、復旧の見通しを見誤ったのか」と批判的な質問をしていたが・・・
「被害の規模を見誤り、被災情報ではなく組閣ばかり伝えた貴方達も同じ」とツッコミたかったな。
さて、小泉進次郎氏。
初めから度肝を抜かれた。
原田前環境相の「海洋放出」発言に対し、彼は「漁業者に不安を与えた」と謝罪したのだ。
これまで・・・社会の反応を恐れて、誰も “触れたくても触れられなかった” 大きな課題。
避けて通れぬ問題であり、議論に発展させるべきものだったが、あっさりとそれに蓋をした。
「漁業者に不安を与えた」と言うのは、もはや「社会の反応」だけを考えた軽はずみな謝罪。
そもそも、海洋放出に関しては、ALPS処理された処理水のことであり・・・
「体に取り込まれても排出されやすく、大きな被害になりにくい」とされるトリチウムが残ったもの。
世界を見ても、それは普通に海洋放出されているはずだ。
なのに「漁業者に不安を与えた」と発言したのは、逆に福島県の「放射能問題」を誇張するようなもの。
問題解決に向けた議論のチャンスに対し、“臭い物に蓋” で 問題解決を先送りにしたのは頂けない。
あくまでも「海洋放出しろ」という意味ではなく、「すぐにでも議論をするべき」という観点の話。
余談だが、処理水に残された放射能物質のトリチウムを取り除く技術は、今のところ存在しない。
仮に、その技術が もうすぐ確立されそうだ・・・という状況なら、この発言は問題ないのだが・・・。
そもそもこの青年は、国民の感情論に乗っかることが多いように見える。
得意分野以外は 独自の政策論を発しないないし・・・
国民が賛否で二分するような問題に対しても、持論を発することが無い。
育休に関してもそうである。
「政治家にとって適切な育休とは どんな形なのかを、周囲に聞いている」
みたいな発言をしていたが・・・ちょっと待て。
そもそも、日本の育休制度を変えていきたいのなら、自分の理想形を踏まえて発信するべきだし・・・
これまで子育て支援だの何だのと提案してきて、その形さえも考えていなかったのか?
そんな訳はない。
世間の批判を恐れ、小出し小出しで世間の反応を見ながら自分の意見を発信しているのだろう。
シンボリックなワードを使って、表向きはキレがある発信力を持っているように見えるが・・・
父親・小泉純一郎氏のような政治への信念・覚悟は、今のところ見えてこない。
立場が上になればなるほど・・・それらの欠如が露わになるように思う。
あと、色々と騒がれた元SPEEDの今井絵理子氏が政務官に。
Twitter上では恐ろしいくらいの批判ツイートが溢れてた。
始めくらいは「過去は過去。頑張って」と言いたい。
知名度がある今井議員が頑張れば、政界に進出する女性も増えるはず。