東名のあおり運転裁判。
連日、TVメディアで取り上げられ、裁判の内容が明らかにされている。
感情的に言えば、被害者家族だけでなく、誰もが“重い罪”に問われてほしいと思うだろう。
が、法律は正義ではなく、正義と倫理も別物。
法律に抜け目があれば、罪にも問われないのが司法のルール。
人が人を裁くことに・・・完璧はない。
テレビでは、被告の悪人っぷりを誇張して伝える。
イメージ優先の報道に違和感を抱いた。
①現場検証でアクビを連発する映像が何度も流された。
「反省の色が見られない」とコメンテーターたち。
冷静に考えてほしい。
・朝から取り調べも受ける中、夜に行われた現場検証。
・過度な緊張時、人は自然とアクビを出して緊張を和らげるのが本能。
・隠し撮りされている中でのアクビ。
あの部分だけを切り取って「反省していない」と断定するのは乱暴だ。
②産経新聞の面会要請に「30万円」を要求。
産経がTwitterで流した題目も“30万円を要求”と書いていた。
・文面を読むと、メディアに対する被告の怒りの感情が見られ、取材拒否が本望とも読み取れる。
・この手紙までに、記者とどんなやり取りがあったのかは不透明。
なのに強欲だのと決めつけるのも乱暴だ。
「人のことをネタに」という文言もあったが、“ネタ”とは事件そのものではなく・・・
この捻じ曲げられた伝え方を指している可能性もある。
残忍・残酷な事件・事故があると、必ずメディアは・・・
被害者・加害者の為人を、視聴者の感情を誘導するような伝え方で終始する。
が、それを伝えるのは、裁判が終わったあとのドキュメント番組でいい。
何が真実で、法律にどんな問題があり、それを防ぐにはどんな課題があるのか・・・
それを示すこともメディアの役割ではないのだろうか。
個人的な体感では・・・あおり運転は、この事件以降もあまり減っていない。
障がい者マークがついているクルマや、高齢者マークがついているクルマ・・・
デイケアサービスの送迎車にさえも、あおる行為をする輩が見受けられる。
特に高齢者は、道路の“わだち”での弾みで圧迫骨折を起こす可能性もある。
スピードを出したくても出せないクルマもいることを、どこのTVメディアが伝えた?
煽り運転を止めさせるのなら、そんな事情もしっかり伝えるべきだ。
何を伝えるべきか・・・を大事にしてほしい。そう思う。