錦織圭選手が 全米オープンの決勝まで進んだことで、歓喜に沸いている。
テニスに無知な自分であるが、どうやら相当な偉業のようである。
聞けば、グランドスラムと呼ばれる4つの世界最高峰のテニス大会の一つ。
そんな大会の決勝という大舞台に日本人が立つにも関わらず・・・
日本での地上波放送が無いことが、如何に別次元の偉業であるかを示しているように思える。
「日本人選手には縁の無い舞台。番組スポンサーも付かないから放送するまでもない」
それがプロテニス界における日本の常識だったのだろう。
地上波放送が無いのは何とも残念だ。
さて、大騒ぎのTVニュースを見ていると・・・やたら“努力”という言葉が聞こえてくる。
そもそも努力していないプロスポーツ選手など いるのだろうか?
選手本人が「努力すれば夢は叶う」という意味で“努力”という言葉を用いるのはわかる。
しかし、ニュースの中で “スポーツの結果=努力の賜物”と伝えるのは、もはや猿知恵でしかない。
一流選手が必死に練習をすれば、必ず超一流選手になれるワケではないし・・・
どんなに練習をしても伸びない二流選手は一杯いる。
超一流選手を“努力”で語るなら、それ以外の全ての人は努力が全く足りないと言う事になる。
日本人が好む“努力”や“根性”という美学にしたいのはわかるが、やはり運や才能の方が大きいのだ。
では、その才能や運とは何だろうか。
当然、生まれ持っての筋肉の質や体格が重要なのは間違いない。
さらに、子育てによって形成される人格や独立心なども才能の一部となる。
運とは、個々の性格や成長に合った指導者との巡り合いなどに当たる。
そしてもう一つ不可欠な才能・・・
超一流選手は、練習している時に「今 努力している」と思っている人は まずいないそうだ。
過去を振り返って初めて、「あの頃は努力していた」と思うらしい。
凡人が努力と思うようなことを、努力と気付かない才能が必要なようである。
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『燃えよドラゴン』 (ロバート・クローズ監督)
説明するまでもなく、男性のバイブル的アクション映画。
主演の故ブルース・リーは、アクションスターだけでなく、武術家としても超一流だった。
しかし、武術家として、決して体格的に恵まれているとは言えない。
そこで必ず言われるのは、鍛錬の賜物=努力である。
それを証明するかのように、彼のある一日のこんな練習メニューが残されている。
AM9:20~49/脚と腹部のウォーム・アップ&ランニング。
PM12:00~45/パンチ500回&フィンガー・ジャブ300回。
PM15:00~55/レッグ・スクワット、レッグ・ストレッチ、フック・キック。
PM19:30~50/フィンガー・ジャブ:100回&パンチ200回。
PM21:00~30分/シット・アップ(腹筋):4セット、サイド・ベンド:4セット、レッグ・レイズ:4セット。
練習形式は定かではないが、この運動量・・・筋肉バカなのは言うまでも無い(笑)
おまけに、腹筋を付け過ぎると動きのスピードが阻害されることから・・・
余計な腹筋を付けないよう、とにかくゆっくりと行うことを心掛けていたようだ。
腹筋をやっている人なら誰もがわかるだろうが、ゆっくりとした動きの腹筋ほど苦しいものは無い。
もし自分が この練習量をこなしていれば、「毎日努力している」と思うに違いない。
早々に努力が苦痛になり、必ず挫折するだろう(笑)
しかし ブルース・リーは、一日たりとも疎かにすることなく、毎日 体の鍛錬に励んだそうだ。
この運動量の凄さに気づかないほど・・・
武道を愛し、武道家としての野心と向上心を持っていたのだろう。
超一流選手になるのに不可欠なのは、その運動・競技を愛し・・・
他人が努力と思うようなことも努力とは気付かないくらいの 高い向上心と目標を持つこと。
そんな才能ではなかろうか。
ちなみに、ブルース・リーが武道家として抱いていた向上心は、生前のこの言葉にある。
「私は自ら進んで人を傷つけようとは思わないし、たやすく傷つけられるつもりもない。進歩する事が目的なのである。」
武道家として、人間として、強くありたい願望がヒシヒシと伝わってくる(笑)
まぁ・・・ここまで来ると、何か大きなコンプレックスが根底にあったのでは?とも思ってしまうが・・・。
努力したから超一流になれた、努力が足りないから超一流になれなかった・・・
そんな理論では、必死に努力しても夢が叶わなかった人があまりにも可哀そうである。
個人的に「努力」とか「頑張る」」というような曖昧な表現が大嫌いだ。
自分はこう思う。
ブルース・リーや錦織選手、イチロー選手は、別のスポーツでも超一流になれる才能があったはずだと。
満足度・・・★★★★★
何度見ても、寝ころんで笑っている奴を探してしまうな(笑) 度・・・★★★★★