ある一件により、イジメがクローズアップされている。
真相が明らかになればなるほど、あまりに惨としたイジメの内容に愕然とする。
身にふりかかる火の粉を払うように、冷静に言い訳に走っていた教育委員の姿も、また愕然。
ここまできて やっと教育長が会見に現れ、「イジメも要因の一つ」と発言するまでに至った。
先日、原発事故調査会が発表した最終報告書。
そこに綴られていた事故の要因の一つに・・・
「日本文化に根ざした習慣や規則、権威に従順な日本人の国民性」とあった。
この度の教育委員会の発言の変化を見ても・・・
それが日本組織の体質に根深く存在していることを痛感する。
「イジメを無くす」 これは立派な目標だが、根絶することはまず不可能だろう。
イジメというのは、今に始まったものではないし、教育の現場だけで起こっているものではない。
社会に出れば、パワハラを含めたハラスメントと名を変え存在している。
人間社会において、イジメというものは あって当然・・・それが事実なのだ。
そもそも人間は、自分の地位や存在価値、感情に至るまで 阻害されることを極端に嫌う。
それを弊害として捉えるからこそ葛藤・戦争に至り・・・強者と弱者が生まれる。
大人社会でイジメが、世界で人種差別が繰り返されるのはこの為だ。
どれも根絶を目指すべきものだが、それは永遠に抱き続けるテーマにもなるはずである。
それでも尚、「イジメがあったかどうか?」の議論から始まる日本社会。
その考え方が、今回のように イジメがあった事実を隠すことに終始することへと繋がる。
「根絶」の目標は忘れてはならないが・・・
「イジメがあった時にどう対処していくのか」という目標の方が より重要である。
イジメがあったという前提で検証していかないと、議論になるわけがない。
いつになったら、「イジメが無い学校」ではなく・・・
「イジメと正面から向き合う学校」が評価されるようになるのだろうか?
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『バニシング・ポイント』 (リチャード・C・サラフィアン監督)
限界点へと突き進む虚無主義者のロードムービー。
1971年製作のアメリカ映画である。
この当時の時代背景に詳しくはないが、おそらく・・・黒人DJからは人種差別問題。
主人公の名前から、米・ソの代理戦争と言われるベトナム戦争。
警察などを含め、混沌とした当時のアメリカ社会への反体制を描いた映画なのではなかろうか。
その怒りを込め、限界点(バニシング・ポイント)へ。
その結末は悲惨でありながら、あの笑みによって ハッピーエンドの雰囲気が漂う。
限界点の描写が、まさに現体制をぶち壊す・・・反体制メッセージを強烈に仕組んだように思えるのだ。
誰もが忘れられないシーンになっていて、実に奥の深い映画だ。
満足度・・・★★★☆☆
裸でバイクのネーちゃん、乗り慣れてなさそうな運転がなんともキュートだ(笑) 度・・・★★★★★
さて・・・今回の一件は、イジメに対する対応のみならず、組織の体質そのものが問題提起されている。
学校や教育委員会などの 現在のイジメとの向き合い方・姿勢だけでなく・・・
権威に従順な日本人の国民性による組織の隠蔽体質も、すぐにぶち壊していただきたい。