『4月の涙』 | 返却は一週間後。

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次長課長の河本って人が、涙ぐみながらの謝罪。


母親の生活保護支給をマスコミ・政治家に追及されてのことである。


これに乗じて、厚生労働大臣も給付金の引き下げに言及したようだ。


決して肩を持つわけではないが、なんとなく“槍玉”に挙げられた・・・そんな印象を持っている。



急増していく生活保護受給者。


さらに今後も高齢者が増え続ける故、生活保護を受ける世帯数が増えることは 容易に想像できる。


そこに水を差す意味・・・での槍玉である。



常識で考えれば 年収5000万と言われる親族がいながらの生活保護には違和感がある。


しかし、政治家やサラリーマンとは違い、芸人は言わば自営業。


給付の母親は病気で働けず、芸人自らも生死をさまよった病気で2ヶ月も休暇。


休みの間は無給であっただろうし、今後もいつ仕事が無くなるかわからない職業だ。


さらに、もし仮に受給を取りやめたとして、再び申請した時・・・


再び受給が再開されるのか、これも縦割り行政が見え隠れして不安だ。


「認識が甘かった」とは言え、その気持ちもわからないワケではない。



ただ、彼は福祉事務所と連絡を取り合い、援助も行っていたようだ。


彼よりも、それがまかり通る制度自体が叩かれるべき・・・そんな気もする。



生活保護は戦後間もなく始まった制度。


その頃は大家族(複合家族)が主流だったが、今では核家族が主流であった。


無論、成長した子が親を支えるのは当然だろう。


しかし、それは理想であり、実状は 希薄になった家族の絆・・・。



これがきっかけで、生活保護の給付制度は大きく転機を迎えるだろう。


ただ、それぞれに家庭の事情がある。


今回の芸人のように、遠く離れた地で それぞれの世帯を持つ場合・・・


どこで給付の線引きをするのだろうか?


日本人の誰もが「親族には迷惑を掛けたくない」という思いが強いだろうし・・・


おそらく、親族とは連絡を取りたくない人もいるはずである。


そんな事情を持つ人にとって、今後 どう転んでいくのだろうか。



今回の会見の席で涙ぐみながらの謝罪。


「悪」と決めつけ、プライバシーに関わる質問をぶつけ、視聴者に曝させようとする記者たち。


正直、イジメに見えた。


こうした一方的な取り上げられ方は、今後、弱者をも切り捨てる方向性に進む危険性も感じられる。



今回やたらとしつこく追及する政治家さんにしても・・・


一政治家が一芸人を追及している姿に妙に違和感を感じる。


そんな仕事はマスコミに任せて、政治家としてやるべきことをやりなさい!


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『4月の涙』 (アク・ロウヒミエス監督)




1918年に勃発したフィンランド内戦を背景に、敵同士の男女を描いたラブストーリー。



これがなんとも、ただのラブストーリーや反戦映画だけではなく・・・


戦争によって蝕まれる人間性の破壊をも色濃く描いた映画である。


パラフィリアというべきなのか、なんとも描かれているものは重い。



さて、フィンランド内戦と言えば・・・構図としては富裕層と貧困層との戦いと言える。


そう考えると、貧富の差が激しくなる一方の日本。



何年前だっただろうか・・・


九州のどこかで、生活保護の打ち切りを役所から強要され、自殺に至った方がおられた。


こんな状況を再び作ってはいけない。


生活保護の根本を見失ってはいけない。





満足度・・・★★★☆☆


穴から覗き、小刻みに震える瞼が やたらリアルに見えたな 度・・・★★★★★