フリーランサー新法が2024年秋頃施行されますが、フリーランサーの就業環境を改善するという社会的ニーズの高まりにより制定された経緯から、フリーランサーの立場が今後守られるかが焦点となります。

 従来は業務を委託する委託元の事業者と業務を受託するフリーランサーとの契約関係が不安定であったり、報酬の支払いが滞るといった等の問題があり、これらの問題を解決するために委託元と受託するフリーランサーとの法律関係の一定のルール化が図られて、フリーランサーの立場上の権利が守れていくことが期待されます。

 これにより、フリーランサーという働き方を選択する人が増えることが考えられますが、それでも特定の組織に所属している会社員とは違って、常に仕事を確保するための人脈作りと、業務スキルの向上に向けた努力と時代のニーズを先取りしていく先見性が求められるので、安易な考えでフリーランサーになるというのは危険で、それなりの覚悟と決意を持つ必要があることには変わりないと言えるでしょう。