コロナ禍での緊急事態宣言は解除され、休業要請が出ていた業種の営業再開も順次、行われている中で、企業においてはテレワークを継続したり、WEB会議の導入や、押印や書類の受け渡しのやり取りを減らすような働き方の変革を余儀なくされているようです。
ここで、在宅勤務におけるいろんな問題が出てきており、コミュニケーションの困難さや仕事と育児家事との境界があいまいになってしまったり、上司からの監視が厳しくてかえって労働生産性が下がるというようなこともあるようです。
まだ、在宅勤務という文化が根付いていないというのもありますが、在宅勤務によって何か通勤の苦しさから解放されて、仕事のモードへの切り替えが上手くできていないのではないかと思います。
日本人の満員電車に揺られて1時間~2時間の通勤が当たり前というような、仕事は通勤の苦しさからスタートするという習慣があるからこそ、通勤の苦しさが全くなくなった在宅勤務では、仕事モードに入る時の仕事は辛く苦しいものだという空気感を感じることができないからです。
これも、しばらくすると仕事は辛く苦しいものであるという固定観念から脱皮して、自宅でのんびりとハーブティーでも飲みながら明るい未来や仕事の成功をイメージしながら、楽しみながらできるという新たな固定観念が創造されるのだと思います。
新たな固定観念が創造された当初は、今までのギャップから仕事が楽しくできる日々が続きますが、やがてそれに慣れてしまうと次の課題である、仕事の達成感や完成度へと気持ちが集中して、オフィスワークよりテレワークのほうが仕事の能率が悪いことを実感すると、自分に自信がなくなったり、仕事をしている気分になれず、罪悪感に苛まれることもあり得ます。
人間は今までの苦しみから一つ解放されたときは、高揚感でハイテンションになれるのですが、その解放感が当たり前になると、また別の苦しみから解放されたい欲求が出てきて、そこで思い悩むということを繰り返すのです。
だから、次の課題や苦しみを乗り越えようというときは、いつまでも楽にならないなと考えるのではなくて、一つでもいいから最初の苦しみを乗り越えた時の高揚感や解放感をいつまでも忘れずに、悩める自分、闘える自分に感謝できるようになれば、焦燥感というのはなくなるのではないでしょうか。
