社会人になると学校時代の勉強とは違い、先生が教えてくれた単語や文法や公式を覚えたり、活用するといういわば答えのあるものに対して答えていくことの評価ではなくて、答えのないものの答えをいかに探し出せるかが評価の対象となるのです。
ですから、学校時代勉強できた人は、社会人となり上司や先輩から教わったことを忠実に実行していくことは得意な人が多いでしょうけど、社会人になったら教えてもらったことをそつなくこなすルーティンワークももちろん大事なんですけども、何がトラブルやクレームや問題が発生した時の対応というのは答えがないですから、先輩や上司に経験に基づいたノウハウは伝授してもらうものの、自分なりの解決方法を導いていったり、ノウハウを自分なりにものにしていくという創造力が重要になってくるわけです。
この問題解決の創造力は学校時代の勉強ではなかなか培うことが難しく、未知なる分野に果敢にチャレンジしていったりする体験や経験によって次第に培われていくものですから、学生時代から課外活動やバイトやボランティアの経験が多い人というのは貴重な逸材となる可能性があります。
すなわち、社会人としての素養は、所属している組織にとって有益な行動選択と、取り巻く周りの人々や取引先や世の中の人全ての関係者の利益も考えた思いやりの精神によって導き出されたベストな選択との両立ができることが求められることになります。
