自分の潜在能力を最大限発揮できる人とできない人がいます。前者の人は、自己分析がしっかりできている人であり、後者の人はただなんとなく周りと同じことをやっていれば、自然と実力が伸びると過信してしまい、持っている才能を眠らせてしまっています。

 これは、会社経営にも同じことが言えて、その会社の強み弱みが分析できていないと、事業を永続的に発展させることはできないわけです。

 そこで、その自社分析をするために戦略会議なるものを開催する所もあるかと思いますが、この戦略会議は決してやっていることに自己満足しないで、戦略会議の結果、洗い出された課題を検証しなければなりません。

 とにかく、何でもいいから課題を見つけだすのに主眼を置いてしまうと、課題を抽出する事が義務化になってしまい、業績を伸ばすための課題抽出や課題解決にならず、本質からずれたことをやって、時間の無駄になってしまうからです。

 すなわち、趣味なら自己満足が得られれば目的達成なのでしょうが、企業経営は自己満足の世界ではなく、客観性を持たなければ、業績向上のヒントは見えてこないのです。

 まずは、この客観性を持つために、自分とは考え方や思考の違う人を肯定すための理論構成を学ぶといいと思います。

 例えば、法律論でいうところの判例・多数説と少数説を比較対比して、それぞれの理由付けや根拠を理解するのと同じように、人間の考え方もある一つの道徳的質問の議論をする場を設けて、それぞれ考え方の一致する人と違う人のそれぞれの意見を出し合い、一生懸命自分とは反対の意見の人の言い分を理解するように努力するという具合です。

 ですから、会議やミーティングの場面では、自分の意見をいかに論理的に説明するかの用意だけではなく、相手の意見を理解するための事前学習も必要で、最初にテーマを決めておき、予測される反対意見の事も調べておくのです。

 企業経営は教科書で勉強するものではなく、勉強したことや経験したことをベースに未知なる世界への探求心を模索することが大切だと言えます。