人は口数が多いと失言を発するリスクが高まりますが、では失言を恐れて口数が少ないほうがいいのかというとそうではありません。

 平常心でいられる間は、話相手を圧倒してしまうほどの機関銃的なしゃべりは禁物ですが、相手と五分五分くらいの会話量はあったほうがいいと思います。

 ただ、自分が感情的になりそうな場面では、口数が多いと失言をしてしまうリスク高いので、寡黙くらいがちょうどいいのではないかと思います。

 これは、感情的になってしまったら、相手を傷つけるような発言になりがちな人は、心の中のスイッチを入れて寡黙になる習慣を身につけることが肝要です。

 そうすれば、相手もさっきまで饒舌だった人が急に寡黙になれば、「ひょっとして怒っているのではないか?」というシグナルになるので、無言の圧力によって相手が気を使ってくれるかもしれないという効果も期待できます。

 さらに、寡黙になることで怒りの感情に任せた失言や暴言を吐くというリスクを回避することもできますので、理にかなっているのです。

 でも普段は、相手からいかに話しを引き出すかという聞き上手な姿勢で、多くても相手の会話の量と同じくらいで留めておけるぐらい、自分の言いたい事ばかりを言わないように、相手を尊重した会話を心がけると好感の持てる人物像を描けるのではないでしょうか。