インターネットが普及した現代においては、従来のマスメディアが国家権力を監視する役割としての第4の国家権力で、その従来のマスメディアをも監視するものとしてSNSをはじめとするインターネットメディアが第5の国家権力と呼ばれるようになってきました。

 インターネットメディアは国民である一個人が発信者となるために、受け手の側の国民の発信情報の真偽を見定める分析力が必要となります。

 ということは、国民の側で世の中で起こっている社会現象やムーブメントに敏感な成熟した社会が到来して初めて、インターネットメディアが世論を正しい方向に誘導できるようになるのです。

 世の中で起こった事件事故やスキャンダルをその原因から探ったり、加害者側の深層心理に迫ることで、自分の子供が犯罪者予備軍にならないような子育てをしたり、犯罪の被害に遭わないような日常の行動をコントロールできるようになると思います。

 これからは、国民の側が国家権力や従来のマスメディアを監視する目を養い、その鋭い観察眼による感情論ではない理知的な判断力で、世論を形成していく情報の発信者の主役になるべきなのです。

 そうでなければ、選挙でより民主的な国民の利益を第一に考えた代表者を選ぶこともできず、社会の風潮も既得権益を持った人に支配されたままで、国民が真の主役にはなれないからです。