労務管理の分野において人間関係論という考え方があります。これは、会社の工場などにおける生産性を高めるには従業員のモラール(労働意欲)を高めることと、モラールを高めるためには職場の人間関係の改善が必要であることを趣旨とする考え方です。
すなわち、人間がやる気をもって働く要素として賃金や労働時間や休日や福利厚生などの労働条件面の厚遇よりも、職場の人間関係が円滑に構築されていることのほうが重要だと説いたわけです。
いくら高い給料をもらえたり、休みが多くて残業が少なくて保養所や食堂や休憩室等が充実した職場であっても、同じ職場で働く人とのコミュニケーションがうまく取れていないようでは、働いていても面白くないし、職場が一定の目標に向かって立ち向かう活気のある雰囲気・ムードを形成できません。
もちろん、人間同士ですから相性の良し悪しはあるけれども、挨拶も交わさないような人間が1人でもいたら、そこで職場の人間関係は崩壊するものです。
ですから、挨拶運動などを盛んに取り入れてる企業も多いですが、仕事のパートナー・チーム編成を考える場合、管理職の人は日頃の仲の良さ悪さなどを考慮して、できるだけ相性の良い者同士でペアを組ませるよう配慮したり、入社時期や年齢なども考慮して比較的気を使わないでいられる人間同士を組ませるなどの配慮が必要でしょう。
ただし、部や所属やチームをまとめる立場の管理職は人間の選り好みはできないので、相性の悪い人でもその人の性格分析を行い、うまく統率を図るのが管理職に求められる能力になり、より高い能力がなければ務まらないわけです。
上の立場の人は相手の気持ちを汲み取れる洞察力が必要で、仕事は人間関係に尽きると言えます。
