消費税率引き上げ前の最後の週末となった29日、首都圏のスーパーなどは多くの客でにぎわった。飲料や即席麺などをケース単位で購入、カートで車に運び込む姿が目についた。しかし前回の増税直前に比べると、購入品を厳選する消費者の“賢い選択”も浸透。それでも、売り場からは「かえって4月以降の反動減は前回より軽微かも」との楽観的な声も出ている。

(3月30日 産経新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140330-00000066-san-bus_all


 日本人の特質の一つとして横並び意識が強いというのがよく言われるが、今回の消費税増税前の駆け込み衝動買いは、前述の記事を分析すると、合理性をもった行動へと変革を遂げているのではないかと感じる。

 つまり、なんでもかんでも消費税増税前に買っとかな損という短絡的な行動から、保存食や流行に関係の無い衣類、洗剤やシャンプー等の絶対消耗品かつ必需品に限定して消費者は買っているというのだ。

 日本では、行列ができる店に更にお客さんがなだれ込み、繁盛している店はどんどん繁盛するが、一度閑古鳥が鳴いてしまったお店には、お客さんはよほどのことがないと戻らないともよく聞く。

 これも、横並び意識からくる現象で、「行列ができているから、うまい店だ」という先入観と人と同じ行動を取っていないと安心できないという日本人的な意識行動からもあるだろう。

 しかし、お客さんの少ない店でも開業したてであるとか、お店の中や外観がみすぼらしいという理由で少ないだけで、味は絶品の店もあるかもしれないのだが、「ひょっとしたらうまいかもしれへんから、一回入ってみーひんか?」とはならないのだ。

 よって、開業したてでまだ知名度や評判のないお店や会社の集客というのがいかに難しいかがわかる。最近ではフェイスブックやツィッターやブログ等のSNSをうまく使って広告宣伝したり口コミで広げるというコストのかからない集客方法があるが、これもやみくもに友達申請やフォローすると怪しまれるので、徐々に少しずつ信頼関係を築きながらでしかできず、即効性には欠けるかもしれない。

 やっぱり、会社でいうと実際営業で会った人に商品説明やサービスの説明あるいは会社の概要の説明を受けて、「この人なら安心できるな」という好印象を得て、仕事を依頼してもらえるのであり、飲食店や販売店で言うと実際一回食べに行ったり、物を買ってみて、その実績を保証済みであるから、またリピーターとしてお店に訪れるのだ。

 だから、まだ実績が保証済みでないお店は、集客状況という客観的証拠しか判断材料がないのである。

会社関係で言うと取引先が何社あるかということになってくるが、これは相手先が判断しにくいので、逆に営業マンのほうからアピールしていく事が必要になるので、最初は起業前の人脈で何社かは取引先を確保しておいたほうが信用を得やすいと思われる。 

 ただ、今回の消費税増税前の駆け込み衝動買いでも、日本人の横並び意識からの変革が現れており、自分にとって必要な物だけをまとめ買いするという、消費者も周りの状況に惑わされることなく、情報化社会の中で培ってきた情報収集能力と判断力がついてきたと言えるのではないだろうか。

 ゆえに、このことを会社関係で置き換えると、営業先の会社の人も事前に相手の会社のことを調べてくることがあるので、ホームページやブログを日々更新して、新鮮なネタや情報提供に努めて、しっかりとした考え方などを伝える努力の積み重ねが、商売繁盛のコツということになりそうです。